【リボーン★ギャグ】毒舌ガエルに恋をして!!【ヴァリアー】 (ページ16)

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15話★回答　♪Franside♪ ページ16

『あたしが人殺せないって知って･･･どう思った?』

Aセンパイが、やけに真剣な顔で尋ねてきた。
･･･正直、ミーはすごく驚いたんですよー。
何で暗殺部隊なのに人殺せないんでしょーって。

『･･･････やっぱ、ダメだよね。あたし、ヴァリアーやめよっかなぁ』

ミーが答えなかったのをどうとったのかは知りませんけど、小さく呟くセンパイ。

「―普通だと思いますよー?」

『･･･え?』

「人殺すのってー、結構大変なことじゃないですかー。命を奪うんですよー?つまり、その人の未来にあった沢山の可能性をゼロにするわけですー。そんなことできるの、狂ってる人だけですからー」

『･･････』

「ミーは思ったんですよ、最初見たとき『目』が違うな、ってー。
Aセンパイの目は汚れを知らない、透き通った色をしてましたからー。こんな人が人を殺せる筈ない、って思いましたー」

いつのまにか、べらべらと喋っていた。こんなに素直に喋ったのは久しぶりかもしれませーん。

『･･･フランくん･････』

「センパイが人を殺したくなければ殺さなくていいんじゃないですかー?･･･きっとヴァリアーでも、人を殺す以外にできることはあると思いますしー」

本音は、人を殺してほしくなかった。
この綺麗な目を、汚したくなかった。

「･･･人が死ぬところを見て泣くことができるセンパイは、綺麗だと思いますー。泣く事ができない人は、汚れてるんですよ。人が死ぬことに対してなんの恐怖心も抱いてないんですー。慣れてるってことですねー。ミーは、センパイに汚れてほしくないですね、できるだけー」

ミーは喋り終えると、ふぅ、と息を吐いた。
これだけの言葉を一息で言ったのだから疲れるのも当たり前。

『フラン、くん･･････』

センパイの頬を、涙が滑り落ちた。
それは重力に従って落下し、シーツに丸い染みを作る。

『ごめっ･･･うわ、あたしが泣くとかマジ柄じゃないっ･･･』

ふるふると頭を振りながら何かを否定しようとするAセンパイを見て―

.

ぎゅっ

『フランくん･･･?』

「しょうがないから、泣き止むまで傍にいてやりますよー」

この人を、守りたい。

「････だから、安心してくださいー」

いや、守ってみせる。

そう、誓った。

*