【リボーン★ギャグ】毒舌ガエルに恋をして!!【ヴァリアー】 (ページ15)

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14話★驚きページ15

「「―――え?」」

2人の声が重なった。

しばらくの沈黙。
それを破ったのは、ベルセンパイだった。

「先に言えよ!!!!」

「てかー、センパイってけっこー有名な殺し屋でしたよねー?」

『あー、フリー時代でしょ?でもあたし殺した事とかマジでなかったから!!てか、殺し屋じゃねーし。なんか人助けしてたら勝手にそこらへんのマフィア共が『情けかけの殺し屋』とか変なあだ名つけやがってよー。あたし別に殺した事ないから』

フランくんとベルセンパイは呆然としている。

『あー、もう吹っ切れたぁー!!!だってよー、マジで殺した事ないんだからしょうがねーじゃん!?あんなギッタンギッタングロテスクに目の前で人殺されたらリバースしないほうがおかしいんだよクソ堕王子が!!』

「何で王子に当たるワケ？」

ベルセンパイは諦めたように溜息を吐いた。

「･･･Aのことも含めてボスに報告に行ってくる」

『!!ま、待ってっ!行くな！堕王子！』

「は?なんでだよ」

『だってッ･･･』

人を殺せない、なんて知られたら―

あたし、ヴァリアー辞めさせられる･･･

「大丈夫だって」

『っ･･･?』

ベルセンパイはあたしの頭を優しく撫でた。

「辞めさせられることはねーだろ、絶対」

『いやいやいやいやいやあるって』

「だってボス、―・・・あー･･･なんでもね。行ってくるわ。フラン、A監視しとけ」

「はーい」

ﾊﾞﾀﾝ。
医務室のドアが閉まった。

『っ・・・は～』

「??」

あたしが大きな溜息を吐くと、フランくんが頭にクエスチョンマークを浮かべたのが分かった。

『あんの堕王子っ･･･』

ほっぺた熱い。ばか堕王子･･･
なんでこんなときだけ優しいの!

「･･･ま、センパイー。とりあえず無事でよかったですねー」

『あ。フランくんが運んでくれたんだったねー。ごめんね、重かったでしょ?』

「はいー、それはもうゾウ並みにー」

『ちょっオイ!!普通そこは『そんなことないですー、空気並みに軽かったですよー』っていうとこだろ!』

「空気っていうかー、アレですねー。小6の子供くらいですかねー」

『･･･それって微妙なんだけど』

フランくんってよく分かんねーなー

『はぁ～･･･ねぇ、フランくん』

「何ですかー?」

『あたしが人殺せないって知って･･･どう思った?』

我ながら何て質問してんだって思う。
けど、聞かずにはいられなかった。