【リボーン★ギャグ】毒舌ガエルに恋をして!!【ヴァリアー】 (ページ13)

今日:23 hit、昨日:18 hit、合計:38,860 hit

12話★嘔吐(流血表現有。苦手な人はＵターン!) ページ13

ベルセンパイはあたしが気絶させた敵に向かって、勢いよくナイフを投げつけた。

グシャッ!!

嫌な音をたてて血しぶきが上がる。
ベルセンパイは、敵の心臓に深く突き刺さったナイフを引き抜くと、そのまま――

ザクッ

『っ･････!?･･･ベル先ぱ･･･』

今度は喉に深く突き刺し、手術をするようにゆっくりと首を切断し頭を切り落とした。

「あーあー。ベルセンパイめっちゃ悪趣味ですねー」

フランくんは敵を冷めた目で見ながら、ばったんばったん倒していく。
息絶えた敵をみて楽しそうに笑うベルセンパイ。

「1人完了♪あとは･･･相手するのもだるいから、燃やすか♪」

どうしよう。
どうしようどうしようどうしよう。
手が震える。いや、体が震える。目からは生理的な涙がボロボロと零れ落ち―・・・

ものすごい吐き気が、あたしを襲った。

『･･･････うﾞ、･･･』

口元を押さえる。

『ぅえﾞッ･･･ごほっ、げほっ･･･ッ、ぉえﾞっ････』

でもそれは無駄に終わり、逆流した胃液は勢いよく地面に叩きつけられた。

「センパイ･･･!?」

「Aっ!?どうしたんだよ!?」

あたしの異常な取り乱し方に、流石のフランくんも戦う手を止めてあたしのいる場所まで走ってきた。

「センパイ、大丈夫ですかー?」

『･･･ご････ごめ、ッ･･･あたし･･･』

「A!おい、どうしたんだよ!?」

ミンクの『紅蓮の炎(フィアンマ・スカルラッタ)』によって森ごと敵を焼いていたベルセンパイが、あたしの元へ駆け寄ってきた。

『あッ･･･、あたし････言ってない、ことが････あっ、て―』

ふつり。

糸を切るように、そこであたしの意識は闇に堕ちた。