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第八十六話 過去編 ページ21

時は流れ、一年後。


季節は夏の半ば頃。


田舎とはまた違う暑さに、すぐバテる私だった。


A「うおー…働きたくねえー。」


雅樹「そうかそうか。それより働きたくなる意欲が沸くようなニュース持ってきたぞ。」


A「なに……。」


雅樹「あの最近人気の如月モモちゃんの事務所で働けるようになったんだぞ。」


A「…え?」


何を言っているんだ、この男は。


とうとう暑くて頭がやられていたのか。


と思っていた私だったが、雅樹が電話で聞いてみたところ、どうやら本当だったようだ。


A「どんな偶然なのこれ…。」


雅樹「良いだろ。作業効率が上がるぞ。」


A「はい、もうそのキリッっとした顔はやめてさっさと手伝おうか雅樹くん。」


雅樹「やれやれ、相変わらず冷たいやつだなー、Aは。」


こうして私たちは如月モモちゃんの曲担当に就いたのだった。








A「CDもようやく発売か…。」


私は現在ネットサーフィンで色んなニュースを見ている最中だった。


雅樹「おーい!USB足りないから買って来い。あと食材も。」


いつものようにノックなしで入ってくる雅樹。


A「パシリか私は。」


雅樹「いいから買って来いって。」


雅樹はそう言いながら苦笑いするも、いつもの笑みより影が差していた。


今日だけではなく、最近は無理に笑っているような気がしてならなかった。


A「うん…まあいいけどさ。」


雅樹「いいけど何?」


A「なんか最近雅樹おかしいかなーって…。」


雅樹「そうか?いつも通りだぞ俺は!」


A「はいはいそのキリッとした顔やめい。もう行きますからね。」


普通なら流すところだが、なんだかクスッと笑みが零れた。


雅樹「はいはーい。いってらー。」


私は家を後にして買い物に出かけた。


____しかし、私は何も知らなかった。


なぜ雅樹が私を買い物に行かせたかも、この後の事も。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


早くも過去編書くのに飽きてしまった((


あ、次話からはみんな大好きゲスハさんの登場ですよー!


あまりグロい表現はないとは思いますが、苦手な方はバックバック←

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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/  
作成日時:2014年1月20日 2時

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