第八十五話 過去編 ページ20
A「……はあー…。」
私はいつの間にか、一日に一つ壮大な溜息をつくというもう一つの仕事をしていた。
現在、雅樹は不在。
というか、学校に行っている。
では、なぜ私が学校に行かないかと言うと、前の学校のように陰口三昧だったからである。
そのせいで、勉強に集中できないわ、友達ができないわ、という問題が次々と発生していた。
滞在期間、約二週間。
母親にはもちろん、その事は伝えていない。
A「もう疲れたー…。事務所とか行きたくないなー。」
私がブツブツと愚痴を吐き出すと、
雅樹「おう、帰ったぞ!」
まるで自分の家かのように振る舞い、ノックなしで雅樹が部屋に入ってきた。
A「はいはい…何?」
雅樹「あれ?おかえりは?」
A「ない。それよかちょっと事務所行ってきて。」
私は少し厚めのフォルダを雅樹に差し出した。
雅樹「えー、いいけどさ。その代わり買い物とかは全部お前が行けよ。」
A「はあっ!!?」
鬼畜過ぎる。
事務所こそ遠くて苦痛だが、買い物は週4くらいのペースで行かなければならない。
A「わかりましたよ…行けばいいんでしょ。」
雅樹「よし、交渉決定だな。」
そのキリッとした顔はやめてくれ。
ある意味ムカつく。
雅樹「んじゃあ俺もう行くぞー、お前もちゃんと行っとけよ。」
A「はいはい…。」
雅樹が家を後にして数分後、私もある程度仕度をして家を出る。
その繰り返しで過ごしているのがいつも通りだった。
____あの異変が起きるまでは。
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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/
作成日時:2014年1月20日 2時