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「いてて…あー…」
寝すぎたせいかパッと目が覚めた
あれからもう一回したんだっけ
体力はあるほうだけど
今回は体がバキバキだ
げ、もう朝じゃん
貴重な休日を一日ほぼセ ックスで終えてしまった
お腹空いたー…
カップ麺しか食ってないし
起き上がろうとすると
後ろから抱きしめられていることに気づいた
ゆっくり藤ヶ谷の方へ体を回転させて
汗でへばりついた髪を整えてやる
「グッスリだな…」
…涙の後？
可哀想な藤ヶ谷、
こんな俺を好きになっちゃって。
俺が誰かを好きになることなんかないのに。
．
恋愛ってめんどくさいうえにぐちゃぐちゃ
深いとこも見たくもないし
良い愛だけ共有していたいし。
ゆっくりと藤ヶ谷の腕から抜け出して
散らかった服を拾い集めて、身に着ける
．
「…でも俺、藤ヶ谷とするセ ックスは世界で一番好きだよ」
だから藤ヶ谷、俺お前を離してやらないよ？
．
「ごめんね」なんてかけることもなく
”またね”の意味を込めて軽くキスをした
そして藤ヶ谷を起こさないよう
静かに部屋を出た。
＊
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作者名：アイ | 作成日時：2020年8月1日 2時
