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８F ページ8
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快楽におぼれ続けた夜に迎える朝ほど 虚しいものはないな。
そして朝になれば俺で乱れてくれてた北山もいなくなって
ただの北山に戻ってる
薄目で北山が部屋から出ていくのを見つつ
「待って」なんて言えやしなくて結局寝たフリ
北山にセ フレができたときは嫉妬で狂いそうになるし、
セ フレのくせに一番になりたいとか思う。
だってさ、
「セ フレじゃ響き悪いじゃん」
「もう恋人でいいじゃん」
「俺ら恋人みたいなことしてるじゃん」
「気使わなくていいし」
「夫婦みたいな関係じゃん」
「ただ好きって言ってほしかっただけなのに」
あいつの匂いが残るベッドで独り ぶつぶつ呟いてると余計にやばい奴みたいだな
俺は会うたび好きになっていくのに。
知ってる？
”セ フレから恋人になれる確率”
っバカみたいだ。
もうやめる やめてやる
今度こそやめてやる
連絡先も消してやる、
俺から連絡することなんてほぼないし
昨日の俺は可笑しかっただけ
毎日いつ来るかわからない連絡を待ち続けるような関係なんて、
もう終わりにしてやる
．
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作者名：アイ | 作成日時：2020年8月1日 2時
