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Purpleside
『この前な、全部思い出してん。夜に寝れへんくて、リビングにホットミルク入れに行った時に頭が痛なって。俺の頭の中に映像が流れるみたいにあの日のこと全部鮮明に思い出した。それから、濱ちゃんが不審者を殺して助けてくれたことも。』
全然気付かんかった。望が普通に今まで通り俺らと生活してたから。
むしろなんでしげと神ちゃんは分かったんやろか。ってくらい。
『正直ちょっと怖なってもうた。みんな仕事のこと教えてくれへんかったから多分それが仕事なんやろなって思ったから。でも、よく考えたら濱ちゃんは俺を助けてくれて、ここに連れて帰ってきてくれたし、他のみんなも面倒見てくれてる。やし、俺には帰る場所ないねん。』
そうや。この子には帰れる場所がない。
孤児院にって言うてたけど、誰も知らん場所で1から始めるなんか相当不安になるはず。
でも、ここで危険な思いとか、思い出して辛い思いもさせたくない。
多分それはみんな一緒で。
でも望は、
『俺の事、捨てやんといて。皆と一緒に居たい。』
って泣きながら言った。
それを見て、誰もあかんとは言えへんかった。
だから、自由では無くなるけどアジトで生活して、外出る時は誰かと一緒にって言うのを淳太が提案してんけど、
しげがあかんって言った。
こんな所でおる以上、何があるか分からへんし、いつ1人になるかも分からん。だから自分で戦えるようになられへんねんやったら置いとかれへん。それでもここにおるって言うんか？って。
それに対して望は
『やる。』
って真っ直ぐな目で言った。
そこから望は一生懸命殺しの技術をみがいて、今に至るんやけど。
だからこそ人一倍捨てられる事に恐怖があるんやと思う。
誰も捨てるわけないのに。
それを何回伝えても不安は抜けへんらしい。
それでも一生懸命頑張ってる望は着々と力を付けていってるし、成長した。
いつまでも不安にならんでええねんで。って、伝えて上げたい。
望が不安になるなら俺が支えてあげるから。
ちょっとずつ頑張ろうなって意味もこめて、医務室に入って望の頭をわしゃわしゃ撫でた。
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続編にうつります。
私の自己満足のお話に付き合ってくださり、ハート、お気に入り、評価、コメントをして下さった皆様には感謝しかありません。
とてもお話を考える活力を頂けました。
もしよろしければ続編でもお付き合い下さい。
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まかろに(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます🙇♀️❤️私も過保護にされてる緑さん大好きで、なかなか出会えないなら自分で書いてみようって始めた作品なので共感してくださる方が居てとても嬉しいです！頑張って更新します！ (2022年9月2日 2時) (
レス) id: 751c7b264d (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 大好きな作品です！殺し屋パロという設定も緑が過保護にされてるのも大好きなので、毎回更新のたびに幸せを噛み締めながら読ませていただいております。これからも更新楽しみにしております🥰 (2022年9月1日 21時) (レス) @page39 id: 03b3f16d34 (このIDを非表示/違反報告)
まかろに(プロフ) - れなさん» ありがとうございます🥲❤️思いつきで書き出した作品で、全く行先が自分でも分かりませんが、楽しみにして下さってるれな様のためにも更新頑張ります😌 (2022年8月16日 21時) (レス) id: 305684535c (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 素晴らしいお話ありがとうございます！💞これからも頑張ってください。更新楽しみにしています☺️ (2022年8月16日 21時) (レス) @page26 id: c32e740dab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろに | 作成日時：2022年8月13日 20時
