Rainbow

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sideGreen


話すって決めたもののやっぱ話してたら思い出して怖くなってくる。
でも流星が隣で手握ってくれてるから頑張れる。


「そっからおとんはすぐにおかんに仕事辞めるように言うてさ。
おかんは震える手で携帯握りしめて会社に連絡してた。
そのあと俺の学校にも体調崩してしばらく行けそうにない。また行けそうになったら連絡する。って連絡して。
どうなるんやろって思ってたらおとんが俺の服を破ってきたんよ。
そっからはもう性的虐待を受けてた。
うーん、分かりやすく言うと犯、されてた。」


そう言うと照史、淳太、のんちゃんが驚いた顔をしてた。


「まあ中2やしさ、そういう知識は疎かったし、まさか男にそんなことされるとは思わんかったし。痛かったし、気持ち悪かったし、嫌やった。でも何回やめてって言うても辞めてくれへんかった。毎日２、３回おとんに犯、されてた。おかんは動けへんくてずっと泣いてて。俺も最初は泣いててんけど、もう何回もされてたら涙もでーへんくてさ。流星のおかんが何日も会ってないからって心配して家来ても居留守使ってた。そんな生活が2週間くらい続いたかな？ご飯もろくに与えてもらえへんし、もう体力は限界やった。助けてって気持ちすら無くて。その時にな、家にあった食料も切れて、おとんが買い物に出かけたんよ。その時に縛られてたオカンがなんとかして俺の縄をちぎってくれたんよな。
それで家の屋根裏に俺を隠してん。
『あいつが智洋のこと探しに行ったら流星くんのとこに助けてっていくんやで。』
って言うて縛られた体で俺のほっぺにほっぺ合わせて
『愛してるで、智洋。こんな目に合わせてごめんな。』って屋根裏の扉をしめた。
近くのコンビニやからおとんはそのあとすぐ帰ってきて、俺がおらんことに気づいて大激怒。
ほんでおかんのことを包丁で刺して、殺してもうた。」


その時見たことは今でも忘れられへん。


「そっからおとんは死にものぐるいで俺の事探した。家から出ていってくれたら流星の所に逃げれてんけど、家の中から探してもうたんよ。おとんもあほやないからさ、この時間ですぐには逃げられへんって気づいてた。屋根裏の扉を開けられそうになってさ、『終わった。』って思った。ぎゅっと目つぶったらおとんの苦しそうな声が聞こえてきたんよ。目開けて見てみたらそこに立ってたんは血まみれになったナイフを握ってる流星やった。」

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