Rainbow

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「そう。とものお父さんを殺したのは俺。
ずっと学校にも俺の家にもこーへんともが心配で、おかんにはあかん言われてたけど俺はともの家の庭に侵入した。
そっからリビングが見えんねん。覗いてみたらともが犯、されてたのが見えた。
そっからはもうどうやってともを助けるかしか頭になくって。
最初はおかんに助けを求めようかとおもった。
でもそれやと何年かたったらまたともの所に来てまうんやと思って、俺の頭に浮かんだのは『あいつを殺さんな』って気持ちやった。
そっからおかんには『ともがおらんくておもろないからゲーム買う。お年玉とかちょーだい』って言って貯めてたお年玉もらったり、お小遣いとして貰ってたのを貯めてた貯金箱を引っ張り出してきて、近所の悪ガキで有名やった俺とともの友達の『りょうくん』にサバイバルナイフを買ってもらった。
『何に使うん？』って聞かれても内緒にして。
幸いにもりょうくんはそれ以上聞かんようにしてくれて。
そっからは昼間はともの家でいつ殺ろうかタイミングを伺ってた。
それで、とものお母さんが殺された日、ともを探してるアイツを見ておれは『殺るなら今や』って思ったんよな。
そこからはあんまり記憶にない。
気づいたら目の前には血だらけで倒れてるあいつがおって、目の前の屋根裏を開けてともを連れ出した。
そっから2人ともシャワーを浴びて、ともの家にあったお金と食料とかを持ち出してこれからどうするか話した。
家には帰られへん。人殺してるから。
だから2人でキャップ被って顔を見えんようにして新幹線に乗って東京まで来た。
そのあと、持ち出して来てもうたケータイに連絡があった。
俺のおかんから。
『全部わかってる。ほんまはやったらあかんことを流星がやってもうたことも。でも、流星は悪いことをしたとはおかんは思わへん。おとんと一緒に2人のこと隠したから。智くん一家は夜逃げしたことになってる。あんたは誘拐されたことになってるから。このケータイも壊して捨てなさい。気づいてあげられへんくてごめん。これからしんどいこともいっぱいあるやろうけど、智くんと2人で頑張って生きていくんやで。うちの息子に生まれてくれてありがとう。また会えることを願ってます。』
ってきてた。
あー、おかんもおとんも分かってて俺の事止めへんかってんな。
一緒に罪被ってくれてんな。って申し訳なくなったけど、俺はともと生きていくことを決心した。｣

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