【ヒロアカ】罪の報いは死 (ページ6)

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4人目ページ6

ASide

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『と、いう訳で』

早く死んでくれると助かる、と奴に突きつけた俺の左腕は、マシンガンのように変形していた。

「女だからって全く慈悲のかけらもないのね！！」

このヒトゴロシ、と動揺を誘おうとする所は流石憎き敵だとは思うが、そんなに容易く意識が揺らぐようなものなら、俺はとっくに公安という組織に抹消されている。

左腕の銃口を額に突きつければ、ひっ、とか細い声を発して女が後ずさった。

『そもそもお前の罪などに興味はないからな、とりあえず死ね』

今日はホークスと体育祭を見にいく日だというのになんで悪事を働いているんだ。……同胞が数名命を失ったと考えれば、待たせるのは仕方がないとも言えるのだが。

＿＿＿＿“人として”最低限約束は守らせろよ！！

珍しく感情的に目を突き刺せば鮮やかな血が噴き出し、ギャァ、という声が上がる。

……目をおさえ幼児のように泣き喚き暴れ回るソイツは敵ながら非常にみっともなかった。

＿＿＿＿初めて……初めて、殺し損ねた人はもっと敵らしく傲慢で、それでいてまだ俺に何か教えようとする行動さえ取ってみせたというのに。

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＿＿＿＿１つは奥の手を取っておくべきだ。ま、いい経験になったんじゃねェの？

俺がその人の右手を握りつぶすのと同時に、右膝から下の感覚が消え去って

倒れ込む俺には興味がないと言わんばかりに虚空を見つめて

＿＿＿＿超人社会のための歯車とは言ったが、あんたは……

その後に続く言葉はなんだったか。

思い出せないということは、きっと俺には価値がなかったんだろう、そう思うことにしている。

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……別に強さなんか求めてはいないが、やはり殺す以上は小物であってほしくないという願望でもあるのかもしれない。

トドメを刺して遺体を軽く踏みつけてみる。それでも、いつものような達成感は皆無だった。

『(不快……)』

この感情は不要でしかない。

＿＿＿＿思い出したくもないし、この人の事など覚えておく必要は、ない。

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