番外篇9 ページ41
『銀時、聞いてよ!』
もう、とふくれっ面のA
俺を抱え上げてソファに座った
『晋助さんったらね、私に自転車の練習をさせようとするの!』
この歳でよ、と恥ずかしそうに口を尖らせる
『そりゃあ、乗れたらいいなーって思うけど…』
でもね、と呟き俺の腹に顔を埋めた
何がしたいんだって、思わず言いたくなる
『自転車に乗れちゃったら、遠くまで買い物に行けるから
晋助さんの車に乗れる機会が少なくなっちゃう』
……んだよ、惚気かよ
『晋助さんの運転姿、すっごくカッコいいんだよ
縦列駐車のときとか、顔が近くて…』
頬を赤く染めて、それを隠すように自身の手で包んだ
どうしちゃったんだよ、と口が開いてしまう
酒の匂いはしねェ…
ただ、惚気話をしたいだけか?
『今度三人でドライブ行って、広い所でご飯食べたいね』
たまには原っぱとかで駆け回りたいでしょ、と俺の背中を優しく撫でる
『でも逃げちゃダメだからね』
分かってるよ、と一つ鳴いてみせた
それにAは満足そうに頷いて、俺の首を掻く
『…晋助さんは優しくて、男らしくて
私には勿体無いね』
そんなことないぞ、と言っても
Aは気付かずに俺を撫で続ける
『でもね、そんな晋助さんは
私を選んでくれたんだよ』
誇れることだね、と微笑んだ
『それが今の私の自慢なの』
あとね、と俺を再び持ち上げる
『こんなに可愛い猫を飼ってるっていうのも私の自慢なんだよ?』
俺もAが飼い主ってのが自慢
長く鳴いて、彼女の手に擦り寄った
『じゃあ、お注射行こっか!』
前言撤回
今すぐ逃げろ。
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ここから更新が滞ると思います。
これから出す新作に力を注いでいくつもりです
もう時間がないので焦ってます。
新作を楽しみにしていただきたいのと、こちらも見捨てずにいて欲しいという二つのお願いです。
どうぞよろしくお願いします
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油揚げ☆ - はじめまして!いきなりですが、お気に入り1000人突破おめでとうございます!このシリーズ本当に素晴らしくて綺麗で、心が洗われました!これからも頑張ってください! (2017年12月29日 23時) (レス) id: ea10ef1a5d (このIDを非表示/違反報告)
爽香(プロフ) - お気に入り、1000人突破おめでとうございます!!! (2017年12月26日 9時) (レス) id: a0739e61e8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 湯葉さん» 他の作品も読んでくださっているんですか!? ああ、本当に有り難いです。どうもです。 続篇、土曜日なので楽しみに待っていてくださると嬉しいです( ´ ▽ ` ) (2017年6月12日 16時) (レス) id: 31f39b2690 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 琉晟@遥さん» 初めまして! そんな嬉しいことを言われても何も出ませんよ!笑 とっても素敵なコメントをありがとうございます! コメント、本当に頂けると嬉しくなるのでこれからも遠慮せずにしてください!( ´ ▽ ` ) (2017年6月12日 16時) (レス) id: 31f39b2690 (このIDを非表示/違反報告)
湯葉(プロフ) - 初めまして。ハルさんの作品、どれもとても素敵でいつも感動して読んでました。こちらの作品の続篇もとても楽しみにしております。これからも頑張って下さい!!応援してます(^^♪ (2017年6月11日 19時) (レス) id: 78ddd75d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年2月6日 16時