拾弐 ページ16
Aside
目が覚めると暗い場所に居た。
右も左も分からない。
取り敢えず進んでみよう、
そう思って真っ直ぐだと思う方向に進んだ。
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どれだけ進んだだろうか。
『疲れた…』
疲れすぎて自然と口に出した。
もうずっと歩いてたんだ、おかしくは無い。
少し休憩してまた歩こう、
そう思って座ろうとした瞬間、遠くの方に光みたいな物が見えた。
『……!』
彼処が出口なのでは、と言う希望が湧き、私はその光の場所まで走っていった。
・
・
・
『着いた……!!』
その光の場所まで着くと
彼岸花と川の向こう側に母さんと父さんが居た。
私は母さん達の所へ行こうと、
『母さん!!!父さん!!待って今行くから!!!!』
そうやって叫んだ。
でも足に彼岸花がまとわりついて行けない。
すると母さんが悲しそうな顔をして、
母さん「A、貴方はまだここへ来ては行けません。すぐに戻りなさい。」
と言った。
そして父さんも悲しそうな顔をして言った、
父さん「そうだ。Aがここに来るのはお婆さんになってからだ。」
『なんで……折角会えたのに……』
思ったことを言った。
母さん「本当にAは小さい頃から鈍感ね…。ここは、黄泉の国よ。そう言ったら、もう、分かるでしょう?」
父さん「母さんの言う通りだ。ほら、声が聞こえるだろう?」
母さん達は泣きそうな顔をしている。
でも、声は聞こえなかった。
『声なんて……』
声なんて聞こえない、、そう言おうとした時
・
・
Aさん…起きてくださいよ…
オイ、A起きろ。甘味処行かねェのかァ?
Aちゃん起きてよぉっ…!!
・
声が、聞こえた。
・
『声…聞こえたよ……。
母さん、父さん、……行ってきます!!!』
母さん達は泣きそうだった。
だから泣かせてはダメだと思い、私は笑顔で1回も言えなかった事を言った。
すると母さん達は笑顔で
「「行ってらっしゃい」」
と、返してくれた。
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実弥さんの胸に飛び込みたい人(プロフ) - シホニャンさん» コメントありがとうございます!好きでs (2020年4月30日 23時) (レス) id: 52a01aa650 (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 実弥最高(*`ω´)b更新楽しみしています (2020年4月21日 12時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
実弥さんの胸に飛び込みたい人(プロフ) - みみりんさん» コメントありがとうございます! (2020年4月11日 19時) (レス) id: 9a68f6f958 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん - ちょっ…。かまぼこ隊がかまぼこ隊すぎる!かわいい! (2020年3月30日 14時) (レス) id: e9278bc4c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実弥さんの胸に飛び込みたい人 | 作成日時:2020年3月2日 22時