赤井秀一の悪友4th【名探偵コナン】

銃口と名探偵 ページ6

「ええっ、お姉さん！？いくつなんですか…どう見てもピッチピチなのに」

『ピチ…ふふっ。そんな事言える年じゃないわ、こう見えて30超えてるのよ？』

驚く少女たちに圧倒され、苦笑いしか出てこない。オフだからって変装も軽いもので出てきたけど、それがかえって功を奏した。同じ金髪なら、色味が多少違っても姉妹だと言えば疑われずに済むし…私は名字を名乗らなくても怪しまれずに終わる。

「み、見えない…」

『Thank you.ジョディも日本で頑張っているから、さっき見たハイテンションの姿は秘密ね？教師らしくないって非難される妹は見たくないから』

「「はーい」」

それに…過去に少年と顔を合わせたあの時、私は霜月朱莉の姿だった。名前も髪色も違う今、余程の事がなければ同一人物だと気付かれるはずはない。

『Great Fighter Spirit…』

妹たちは仲よさそうに、今度は格闘ゲームに夢中になり始める。あの毛利蘭ちゃんって子、可愛い見かけによらずエグいパンチ持ってるな…ゲームだというのにすごい気迫。連れの少年も唖然として見つめているようだし。

『君のお姉さん、すごいねえ…』

「え？お、お姉さんじゃないよ…ボクが蘭ねーちゃんちにお世話になってるだけだから。それに、すごいのはお姉さんの方でしょ？」

『ん？何が？』

「お姉さん、構える時に銃口を水平に保ってたよね？あれはコンバットレディポジションって言って、咄嗟の射撃に一番効果的な持ち方…。前に味方がいたら誤射の危険もあるけど、ゲーム画面に向かって撃つだけなら何も危険はないし、何よりパーフェクトまで出してるのがその証拠」

『…へえ？』

「それに、お姉さんは左と比べて右の方が少し手が開いてる。それって銃を普段から構える人によくある癖だって本で読んだよ。何より、銃口を水平に保った綺麗な姿勢のままでゲームをやりきるなんて…余程の訓練が必要なんじゃないの？」

得意げにこちらを見上げてくる少年に、少しの違和感と脅威を覚えた。

『物知りだね、ボウヤ。コンバットレディポジションなんて難しい言葉知ってるなんて、驚いたわ。まるで探偵みたいね！』

「えへへ…ボク、ホームズに憧れてるから…」

『なるほど、シャーロキアンかあ。君の洞察力はすごいけど残念ねlittle、外国じゃあ拳銃は所持も撃てるのも当たり前。私も護身の為にきちんとした人に教わったってだけなの…』

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拳銃は詳しくないけど、構えや持ち方、癖…調べると深い。参考は創作支援まとめ様です

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