日常、大団円(？)。 ページ32
コートに戻って参りました櫻木A、ただいま困惑中です。
困惑…いや違うな。なんだろう。
薫「とにかく、怪我がなくて良かった…」
貴「あ、うん」
えー、説明いたしますと、つい先程まで父さんに両肩掴まれ念入りに怪我してないか確認されておりました。
ようやく解放され、安心したように頭を撫でられる。
聞けば、父さんも私を探しに行こうとしたそうだけど、これは自分たちの責任だと跡部が言い、父さんはここに残ることになったんだと。
…実際私がかくれんぼの鬼になったのは父さんにも原因の一端がある気がするけど。
白「それにしてもなんで外を、しかもあんなとこを探すことになったんや？」
財「そうっスわ。結局誰一人外に出た奴おらんかったんやし」
貴「だって見つからなかったからっ！！！」
そうなのだ。あの後結局、散々(30分くらい)探し回って人っ子一人見つからず。
幸「本音は？」
貴「…外の空気を吸いたいな、と」
思ったまでです。はい。
日「…バカなんですか？」
貴「うるさいな！ でも上に登ったのは…！」
…そう、上に登ったのは。
貴「人影を見た、からで……」
じゃあ、あれは誰？
謙「な、ななななんや？ み、みみ見間違いちゃうん？」
ビビり過ぎのスピード(ヘタレ)スター。
不「見間違いで危険冒す程Aは馬鹿じゃないよ」
し〜ん。
手「……では、Aが見たものは…？」
その問いに対する返答は誰も…
跡「…ああ、多分、あれだな。猿だな」
貴「ハ？」
持ってないわけじゃなかった。
跡「ここを私有地にした時、そういやここに猿を放った。よくしつけられた連中だから人前には滅多に出てこねぇが…」
目が点。顎も外れそう。なんで。そんな見間違い(？)のために私は。
越「……猿山の大将…」
ぼそっと隣で呟いたリョーマの言葉に無言で(しかも無意識に)頷いてしまうくらいには私は呆然だったと思う。
仁「…ま、謎が解けて良かったのう」
貴「う、うん……」
いやよくねえわ！ というツッコミも喉の奥の奥。
菊「でも、誰にも怪我がなくてよかったにゃ！！」
不「最後は鬼を探すことになったけどね」
そんなこんなで結局尻切れトンボになったけれど、時刻はなんと9時飛び越えて10時半。お風呂だお風呂だー、と、皆々解散。
なんとなくそこに残ってその後ろ姿を見送りながら、
貴「…楽しかった」
思わず零した言葉、隣で父さんが笑みを深くしたことに、私は気づかなかったけれど。
満ち足りた気持ちで、私も微笑んだ。
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椿(プロフ) - NANOMANOさん» ありがとうございます！！！ 私も、ツンデレコンビのデレは大好きです。財前君もっとデレろ…！ (2014年11月6日 21時) (
レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
NANOMANO(プロフ) - 財前が可愛いです。ものっそい可愛いです。デレをありがとうございます。いつでも応援します！ファイト！ (2014年11月6日 3時) (レス) id: f5d752c2cb (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - キー子さん» ありがとうございました！！ 続きは…うん、これ以上のカメですが、お付き合い頂ければ幸いです。 (2014年11月1日 22時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 七夕♪さん» 光栄です！ こんなカメ足にお付き合い頂き、ありがとうございました！ (2014年11月1日 22時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
キー子(プロフ) - お疲れ様です！日常にスポットを当てていて親近感がわくお話でした（＾ν＾）続編があるのならば是非また応援します！絶対！！ (2014年11月1日 22時) (レス) id: 9a1f8b418f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2014年6月8日 19時
