#18 ページ19
パニックになった私が必死に弁解をする。が・・・
彼はクスクスと笑ったまま、車を自分の家に向けて走らせる。
土方「期待してんのか?」
「違う違う!」
土方「ったく、少しは落ち着け。」
そう言うと、土方さんはポンと頭に手を乗せた。
土方「さっきも言ったが別に取って食ったりしねぇ。
明日もお前と行きてぇとこがあってちょっと付き合ってほしいだけだ。
わざわざ迎えに行くのも手間だろ。」
「そ、そうかもしれないですけど・・・」
ちょっと無理があるけど、一応理には適ってる気も・・・←
いやいや、なに納得しちゃってんの私!
そんなのダメに決まってんじゃない!!
男の人の家に泊まるなんて、そんなのもう襲ってくださいって言ってるのも同じよ!!
土方「雪村にもう泊まる準備をさせてある。
お前の近くの世話も頼んであるから、なんでも頼むといい。」
結局うまく言いくるめられた私は、彼の家に泊まることとなってしまった。
高速道路を走り抜け、見慣れた街に帰ってきた。
そこから私の家とは反対方向に走っていき、昨日見たあのビルの地下へと入って行った。
高級車の並ぶ駐車場の一角に車を停め、昨日と同じようにエレベーターに乗る。
一体なんでこんなことに・・・
エレベーターの中でそんなことを考えながら、彼の顔をちらりと見ると
それに気づいた彼もこちらを向いた。
土方「なんだ?」
「いえ・・・なんでもないです。」
心臓が大きく跳ね上がったのは、彼が元々セクシーだからに違いない。
・・・そうに決まってる。
心の中でそんな葛藤をしながら、開いたドアからエレベーターを降りた。
雪村「おかえりなさいませ、土方さん。」
エレベーターの音に気づいた、お世話係の雪村さんが柔らかい笑顔を向けてそう言った。
土方「雪村、今晩はこいつの世話を頼む。部屋の説明をしてやってくれ。」
雪村「かしこまりました。A様、どうぞこちらへ。」
「ありがとうございます・・・」
土方さんは何事もないようにスッとどこかの部屋へ入っていった。
私は優しい笑顔の雪村さんの後ろをてこてこと着いていく。
案内されたのは、昨日ディナーをしたときに服を選んだあの部屋だった。
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土方優菜 - 土方さんガチ勢なので、1人赤面しながら悶えてました。裏も拝見しましたが、最高でした。 (11月5日 11時) (レス) id: 0bd3d38196 (このIDを非表示/違反報告)
奈智(プロフ) - もーさんさん» お読みいただきありがとうございます!わかりにくい表示で申し訳ありません。URLをお送りしますので、そちらからお願いします! (2019年7月16日 10時) (レス) id: 6159359968 (このIDを非表示/違反報告)
もーさん(プロフ) - 土方さんが推しなのですごく面白かったです!!裏を読みたいのですが表示されません、、汗 (2019年7月16日 4時) (レス) id: dc934c0dc5 (このIDを非表示/違反報告)
奈智(プロフ) - 桃香さん» お読みいただきありがとうございます!わかりにくい表示で申し訳ありません。URLをお送りしますので、そちらからお願いします! (2018年10月31日 9時) (レス) id: 21d901375a (このIDを非表示/違反報告)
桃香(プロフ) - とても面白かったです!!!裏を読みたいのですが表示されてなくて、、 (2018年10月31日 7時) (レス) id: e7856f2162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈智 | 作者ホームページ:http://ulog.u.nosv.org/home
作成日時:2015年11月24日 19時