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ページ36

高順side

園遊会の日、周りに仕掛けがバレないか確認したいという末娘の願いを叶えるため、馬閃をつけた

しかし、馬閃に目的を話していないのが仇となった

少し末娘の様子を見にこれば、末娘は武官や文官、そして宦官にまで囲まれており、
馬閃はそれを遠くから見ている

馬閃にはああいう輩を追い払って欲しかったのだが、
ただの警護だと思ったのだろう

違う…そうじゃない

そして後宮勤めではないAは簪がなくとも外に出られるのだが
あの見た目から後宮勤めだと勘違いされたのだろう

たくさんの簪を渡されている
おそらくAはその意味を分かっておらず困惑している

どう助けるべきか…
馬閃に今更言ったところで力任せに散らすだろう
それは良くない…

かと言って私があの中に入っていくのも…

壬氏「もうすぐ催し物が始まるが」

悩む私の隣を通り過ぎ、そうAに群がる衆を散らせたのは我が主だった

A「壬氏さま、ありがとうございます」

壬氏「これをさして置くといい」

そう主は簪を末娘の髪にさした

あの簪は…

A「ありがとうございます…?」

おそらく末娘はその簪がどういうものかも分かっていない

「馬閃、Aに誰1人男を近づけないように」

私は馬閃にそう命じ、主の後を追う

「娘を助けてくださり、ありがとうございました」

主にお礼をする

壬氏「なに。私が気に入らなかっただけだ」

主はそう素っ気なく言ったが…

とうとう予感が当たってしまったようだ

「まさかとは思いますが、貴方さま、ひょっとして娘を…」

壬氏「早く孫を抱きたいんだったよな」

主はそれはそれは楽しそうなお顔をされていた

主がどう思っているのであれ、
娘の気持ちは主に向かないかもしれないと腹を括っていた

------------------------

壬氏「高順、念願の孫だぞ」
A「お父さま、念願だったのですか?」

しかし、そのわずか1年後、私は腕に主と我が娘の孫を抱いていた
2人の美貌を受け継いだこの子はさぞ美しくなるだろう

嬉しくも複雑な気持ちであった

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シホ(プロフ) - 求めていた壬氏様に出会えました!とても好みの内容で幸せです! (1月4日 14時) (レス) @page45 id: 2de7cdac1e (このIDを非表示/違反報告)
xxximmmmmxxx(プロフ) - ♡ (12月4日 7時) (レス) id: 0c1ea22a5d (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2023年12月3日 12時

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