太陽と純恋 Ⅰ (ページ29)

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ep.28 ページ29

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「よくもまぁ、そんな大それたことを、、首の骨を折ったかもしれないのに ────」

「先生、ハリーとAが悪いんじゃないんです」

「おだまりなさい。Ms.パチル」

「でも、マルフォイが、、」

「くどいですよ。Mr.ウィーズリー。ポッター、スターチス、一緒にいらっしゃい」

マクゴナガル先生は大股で城に向かって歩きだし、ハリーとAは麻痺したようにトボトボ後をついて行った。

Aは先生の言いつけを破ってしまったことを反省していたが、ハリーを助けたことを後悔してはいなかった。

マクゴナガル先生は教室の前で立ち止まり、ドアを開けて中に首を突っ込んだ。

「フリットウィック先生。申し訳ありませんが、ちょっとウッドをお借りできませんか」

「えぇ、もちろんいいですとも」

フリットウィック先生のクラスから出てきたのはたくましい五年生で、Aはとてもかっこいい人だと思った。

「ポッター、スターチス、こちらオリバー・ウッドです。ウッド、最高のシーカーと心強いビーターを見つけましたよ」

そう言って微笑むマクゴナガル先生の言葉にウッドの表情が綻んだ。

「二人はクィディッチの試合を見たことあるかい？」

ウッドが興奮したように聞いてきた。

「ウッドはグリフィンドール・チームのキャプテンです」

マクゴナガル先生が説明してくれた。

「ハリーの体格はシーカーにぴったりだ」

ウッドはハリーの回りを歩きながらしげしげ観察している。その後、ウッドの目がAに向けられた。

「先生、僕の記憶が正しければ、先程ビーターとおっしゃいましたか？」

「えぇ、言いましたよ」

ウッドはこの子にビーターが出来るのか？と言わんばかりにAを観察した。

「ですが先生、ビーターは力のいるポジションです。見る限りAは小柄ですし華奢です。とてもビーターに向いてるとは思えません」

「それが、そうとも言えないんですよウッド。確かにAは華奢ですが、コントロール力もありますし、こう見えて力持ちなんですよ」

マクゴナガル先生は、Aが華奢なのにも関わらず重い荷物を一人で運ぶのを何度も見ていたのだ。

「あの、先生」

その時、ずっと黙って話を聞いていたAが突然話し出した。

「先生すみません。せっかくの誘いですが私ビーターはお引き受けできません」

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