ep.23 ページ24
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魔法薬学の授業は地下牢で行われた。
「ハーマイオニーどこに行ってたの？」
Aが隣に座るハーマイオニーに問いかけた。Aは朝からハーマイオニーの姿が見当たらず心配していたのだ。
「ごめんねA、魔法薬学の事で分からないことがあったから図書館に行ってたの。Aに伝えようと思ったんだけど気持ちよさそうに寝てたから起こせなくて」
そう言ってハーマイオニーは眉を下げた。
「ううん、何事もなくて良かった」
そう言ってAはハーマイオニーに微笑みかけた。
丁度その時バンッ！と扉が勢いよく開き、スネイプ先生が早歩きで教室に入ってきた。
「このクラスでは、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ。杖を振り回すようなバカげたことはやらん」
スネイプがまるでつぶやくように話しはじめた。生徒たちは誰一人としてその言葉を一言も聞き漏らさなかった。
「我輩が教えるのは、名声を瓶詰めにし、栄光を醸造し、死にさえふたをする方法である———ただし、我輩がこれまでに教えてきたウスノロたちより諸君がまだましであればの話だが」
その言葉にハリーとロンは眉根をちょっと吊り上げて互いに目配せをしていた。
Aはその異常な程の圧に固唾を飲んだ。
Aの隣に座るハーマイオニーは身を乗り出すようにして、自分がウスノロではないと早く証明したくてウズウズしていた。
すると突然スネイプが「ポッター！」と呼んだ。
「アルフォデルの球根にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか？」
ハリーは自分が何を質問されたのかも分からなかった為、隣のロンをチラッと見たが、ハリーと同じように「降参だ」という顔をしていた。
ハーマイオニーは空中に高々と手を挙げている。
「わかりません」
ハリーが答えた。
スネイプが口元でせせら笑った。
「ポッター、もうひとつ聞こう。ベゾアール石を見つけてこいと言われたら、どこを探すかね？」
ハーマイオニーが思いきり高く、椅子に座ったままで挙げられる限界まで高く手を伸ばした。
「わかりません」
ハリーは先程と同じように答えた。
スネイプはハーマイオニーの手がプルプル震えているのを無視し、もう一度ハリーに質問した。
「モンクスフードとウルフスベーンとの違いはなんだね？」
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豆腐 - 面白くて一気に読んでしまいました！更新が楽しみです^_^ (8月7日 13時) (
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作者名：華恋 | 作成日時：2022年3月16日 3時
