太陽と純恋 Ⅰ (ページ21)

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ep.20 ページ21

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「おはようA、今日はいい朝だな」

「おはようジョージ。そう？いつもと変わらないけど。なんでそう思うの？」

「そりゃあ、朝からAに会えるからさ」

そう言ってジョージはご機嫌な顔でポテトサラダを食べ始めた。

「おはようA、ちゃんと寝れたか？」

「うん、フレッドは？」

「ぐっすりさ、昨晩Aと熱いハグをしたのが効いたみたいだ」

「ゲホッ、ゲホッ、ちょっとフレッド！いきなり何言い出すの！？」

Aはフレッドが急に唐突なことを言い出すから飲んでいたかぼちゃジュースを喉に詰まらせてしまった。

「おいおい、大丈夫か？」

「大丈夫、ありがとう」

ジョージが背中をさすってくれたおかげで大分落ち着いた。

「にしても何を今更そんなに焦ってるんだ？昨日全校生徒の前で俺たちに抱きついてきたのはAじゃないか」

「そ、そうだけど、」

そう言ってAは頬を紅潮させた。

そんなAを見てフレッドとジョージはあからさまにニヤついていた。どうやら悪戯好きの双子はAをからかうのがとても楽しいらしい。

「ちょっと二人ともやめなさいよ！Aが困ってるじゃない！」

それを見兼ねたハーマイオニーが二人を叱った。

「ハーマイオニー、私のために怒ってくれたの？」

「当たり前じゃない！Aは大切な友達なんだから」

そう言ってハーマイオニーはAににっこり微笑みかけた。

「そっか、ありがとう」

Aは感謝の気持ちを込めてハーマイオニーをぎゅっと抱きしめた。

「もうAったら、甘えん坊なんだから」

ハーマイオニーはそう言いつつも嬉しそうにAの頭を撫でていた。

「おいフレッド、どうやら俺たちは居ないものとされてるみたいだ」

「あぁ、まったく悲しいな相棒よ。完全に二人の世界に行っちまった」

イチャイチャするAたちの姿を見て、フレッドとジョージはぶつくさ文句を垂れながら朝食にありついた。

しばらく朝食を食べていると、Aがハリーとロンがまた大広間に来ていないことに気づき、近くに座っていたネビルに問いかけた。

「ねぇネビル、ハリーとロンは？」

「多分まだ部屋に居るんじゃないかな、僕が大広間に向かう時二人ともまだ寝てたから」

Aは少し心配だったが、まぁそのうち来るだろうと思い再びかぼちゃジュースを飲み始めた。

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