太陽と純恋 Ⅰ (ページ18)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:11,564 hit

ep.17 ページ18

.

「ピーブズには気をつけた方がいい」

再び歩き出しながらパーシーが言った。

「ピーブズをコントロールできるのは『血みどろ男爵』だけなんだ。僕ら監督生の言うことでさえ聞きゃしない」

そうこうしている間に、寮まで着いていた。

「さぁ、着いた。一年生の諸君、ここがグリフィンドールの寮だ」

そこには、ピンクの絹のドレスを着たとても太った婦人(レディ)の肖像画がかかっていた。

「合言葉は？」

とその婦人(レディ)が聞いた。

「カプート・ドラコニス」

パーシーがそう唱えると、肖像画がパッと前に開き、その後ろの壁に丸い穴があるのが見えた。

みんなやっとその高い穴にはい登った。

ネビルは足を持ち上げてもらわなければならなかった。

穴はグリフィンドールの談話室につながっていた。

心地よい円形の部屋で、フカフカした肘掛け椅子がたくさん置いてあった。

「さぁ、集まって。ここがグリフィンドールの談話室だ。男子の寮は階段を上がって左、女子は階段を上がって右の寮だ。荷物はすでに部屋に運んである。さぁ、もう就寝時間も近い。各自部屋に戻って寝るように」

パーシーの指示で、女の子は女子寮に続くドアから、男の子は男子寮に続くドアからそれぞれの部屋に入った。

Aもみんなの後に続き、自分の部屋に向かおうとしていると、ガシッと誰かに腕を掴まれた。

.