太陽と純恋 Ⅰ (ページ15)

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ep.14 ページ15

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それに気づいたフレッドは一瞬ニヤッと笑って続けた。

「あぁジョージその通りだ。そうなったら俺は飢え死にするかもしれない。いや、絶対にするだろうな」

「フレッドが死んじまったらAは殺人犯だな」

ジョージはそう言ってフレッドに向けていた哀れみの目をAに向けた。

「え、私、殺人犯になっちゃうの？」

Aはその言葉を聞いて酷く動揺していた。

「安心しろ。アズカバン送りにされても俺たちゃAを見捨てたりしないさ」

「あぁ、もちろんだとも。俺たちはそんな事でAを見捨てるような馬鹿じゃあないぜ」

フレッドとジョージはそう言ってAにウィンクを送った。

「、、殺人犯、、、アズカバン送り」

アズカバンと言う単語を聞いたAはより一層顔を青白くさせて唸っていた。

Aはアズカバンの事を本で読んでいたのでそこがどれほど恐ろしい場所なのか知っていたのだ。

もちろんフレッドはそんな事で死にはしないし、たとえ飢え死にしてしまったとしてもAのせいにはならない。

だからAがアズカバン送りにされることは無いのだ。またしても悪戯好きの双子に騙されたのだ。

だけどそんな事を知る由もないAは二人が言ったことを信じきっている為、体をカタカタ震えさせていた。

フレッドとジョージは小動物のように震えるAが可愛いのか、誰が見ても気持ち悪いと思うほどニタニタ笑っている。

その光景を見て前に座るリーは肩を竦めた。

「おいお前ら、その顔どうにかしろ。飯が不味くなる」

リーが二人を一括する。

「A、何も心配しなくていい。こいつらの言ってることは全部デタラメだ。Aはアズカバン送りになんてならない」

リーは今にも泡を吹いて失神しそうな状態のAに優しく笑いかけた。

その言葉を聞いてAは安心したと同時に二人に怒りが混み上げてきた。

「また私を騙したの！？ひどいっ！もう本当に知らないんだから！」

Aはそう言ってお皿に盛り付けていたご飯を勢いよく食べ始めた。

だけど双子はケラケラ笑い、怒っているAの膨れたほっぺをぷにぷに触って遊んでいた。

口いっぱいに食べ物を詰め、必死に食べるAの姿は、別に怒ったとしてもこわくなかったのだ。むしろ二人にとっては可愛さの方が勝っていた。

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