ファーストタイム ページ8
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『 突然ごめんなさい。
……ローラースケート、教えてくれないかな 』
照れ臭そうに頬をポリポリと掻きながら
控えめに俺に聞いてくるのは、
最近ジャニーズ事務所をいい意味でも悪い意味でも
沸かしている伊集院A。事務所の紅一点。
俺といじゅの初めての会話はこれだった。
「 ああ、まあ……いいけど ｣
ありがとうございます、とにっこり笑いかけてくれた。ふぅーん、可愛いじゃん。
特別ダンスのスキルや歌のスキルが
優れている訳ではなかったいじゅ。
それどころか、運動能力は破滅的に欠けていた。
「 いやそうじゃなくて足を、こう、
……なんで分かんねーかなぁ…… ｣
『 ご、ごめん… 』
理解すると飲み込みは早いしめきめきと上達するのに、
根本的な理解するというところがこれまた破滅的に悪い。
こいつと同じグループになったら運の尽きだな、
なんて笑っていた自分もどこかにいたのは確かだ。
ある程度できてきたところで休憩を挟む。
彼女は手紙を読んでいた。
「 ファンレターが心の拠り所だったりすんの？ ｣
『 …ファンレターなんかじゃないよ 』
寂しそうに笑ったいじゅの顔が、
何年も経った今でも忘れられない。
ちらりと見えたその内容は、
《あんたなんてジャニーズにいらない。早くやめろ》
という攻撃的なもの。その一文も忘れられない。
「 そういうのって傷ついたりしねーの？ ｣
『 当然するよ。特に私はメンタルが弱いから、
人一倍打撃強いかも 』
「 見る方が辛くね？自分のメンタル犠牲にしてまで
読むべき内容じゃないって俺は思うんだけど ｣
『 確かに猪狩くんの言う通りだけど、
私は褒められてばっかだと調子に乗るタイプだから 』
だから自分を奮わせるためにも読むよ、
と笑っていたけど、後々わかったことがある。
こいつはそんなことのために読んでるんじゃないって。
批判的な意見を真摯に受け止め、
こいつなりに噛み砕いて自分を良くしようとしていた。
アンチさえも味方にするいじゅを怖えなって思った反面、
少しだけ羨ましいなとも思っているのは
今はまだ君には内緒にしておこう。
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366(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます♡ (2022年9月3日 10時) (
レス) id: 398b640a83 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 井上瑞稀君と橋本涼君と高橋優斗君推しです最高ですコロナと熱中症で体調などにも気をつけてくださいね (2022年8月28日 0時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：366 | 作成日時：2021年8月29日 8時
