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「A。」


『ん?』


「愛しちゅうよ。」


『な、っ……』



悶える私の声を聞いて大笑いする彼、志麻くん。
遠距離恋愛の私達は毎晩通話をするのだが、
毎日切る前に必ずこんな事を囁いてくるのだ。



「いつになったら慣れんの?」


『無理、一生慣れないよ…』


「えー、声だけでこんなんやったら実際会った時どうすんの?」


『やばい、それは私死ぬかもしれない。』



それでまた大笑いする志麻くん。
くそ、絶対私も志麻くんを悶えさせるんだ……!



ー ー ー ー



次の日も変わらず通話をしていた。
しかし今日の私は違う!志麻くんに悶えさせられる前に絶対好きって言ってやるんだ。



「A〜。」


『し、志麻くん!』


「え、何?」


『す、好きだよ?』



志麻くんみたいにさらっと「愛してる」なんて言いたかったがハードルが高くて断念。
「すきだよ」も結構恥ずかしかったが何とか言えた。



『……ごめん、やっぱなんでもない、』



通話が静かになったのが怖くてそんなことを言ってしまった。
耐えられなくなって切ろうとすると、志麻くんの声が聞こえてきた。



「ごめん、ちょっと想像以上に、破壊力がありすぎて……」



手で口を覆っているのか、少しこもって聞こえてくる彼の声。
ちゃんと照れてくれたのかな、と思うと嬉しくなって頬がゆるんでしまう。



「確かにこれは……顔みて言われたら死ぬな、」


『でしょ?やっと私の気持ちがわかったか。』



ふふん、と得意げに言うと「絶対Aのことめちゃくちゃ照れさせるから!」と
謎の宣言をされた。


数日後、宣言通り会った時に散々志麻くんに赤面させられたのはまた別のお話。





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時林檎。 - さっくさん» ありがとうございます!!好きになったら俺の負け。(http://uranai.nosv.org/novel/Tokirin4/)で宣伝させていただきます!! (2021年8月6日 8時) (レス) id: dae35fe255 (このIDを非表示/違反報告)
さっく(プロフ) - 時林檎。さん» コメント、嬉しいお言葉ありがとうございます!ご自由にどうぞ! (2021年8月5日 13時) (レス) id: 987cd85010 (このIDを非表示/違反報告)
時林檎。 - 初コメが私なんかですみません…、一応謝罪します…。るなから合作のことを聞いてて、ずっと楽しみにしてました!!「もぉ〜!皆いちゃいちゃしてて可愛いなぁ〜!」と心の中で発狂してます。よければ私の小説で宣伝してもよろしいでしょうか…?更新楽しみにしてます!! (2021年8月5日 13時) (レス) id: dae35fe255 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さっく x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=nonkichi  
作成日時:2021年7月19日 20時

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