～桜夜月の今夜～ (ページ10)

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なりたい自分に～ページ10

次の日～

焦凍「お母さん、僕お父さんみたいになりたくない!!」

僕は嫌だった。自分もお父さんみたいに強くなってもあんなお母さんを傷付ける人みたいに自分もなってしまいそうで怖かった。

僕がそういうと、お母さんは、何か考えていてちょっと経ってからテレビのある部屋に呼ばれた。

冷「ここに座って焦凍。今日ねオールマイトの番組やってたから録画しておいたの。」

そう言ってお母さんは、テレビをつけた。

お、オールマイトだ。やっぱり何度観ても凄いなー!!

オールマイト「個性というものは、親から子へと受け継がれます。しかし、本当に大事なのはそのつながりではなく、自分の血肉、自分であると認識すること、そういう意味もあって私はこう言うのさ。"私が来た"ってね。」

冷「でも、ヒーローにはなりたいでしょ。いいのよ、お前は。血に囚われることなんかない。なりたい自分になっていいんだよ。」

嬉しかった。お母さんにそう言ってもらえて。

焦凍「うん！僕頑張る‼」

お母さんを守れるくらいのヒーローになるから待ってて、お母さん。

でも、僕は知らなかった。もうお母さんの心は、どんどん弱くなり始めていることを。