終わりと契約 ページ34
勇『今回の自分の姿見て思ったんだよ。
今まではAが紫耀さんの事を好きでいる限り
応援しようと思ってた。
でももう耐えられねえよ。
俺もAもこれ以上
ボロボロになっていくなんて。』
彼は再び涙を見せた。
だけど心無しかさっきより頼もしく見えた。
勇『すぐに忘れろなんて言わない。
だからこれは契約。
俺ら二人で強くなろう。
Aとなら乗り越えられる気がする。
もちろん無理にとは言わないけど
でももう黙って応援する事はできない、ごめん。』
勇太の事は好きだ。
紫耀の次に大事な存在と言っても過言ではない。
でも勇太と付き合うとか
そんな事想像すらもした事がなかった。
勇太がどうこうとかじゃないと思う。
私は一生紫耀のそばにい続けるものだと
信じていたから。
結局依存していたのは
私の方だったのかもしれない。
怖かった。
時々いつか紫耀が出逢った頃のように
元気になって
一人で生きていけるようになったら。
もうお前はいらないって
捨てられる日が来たら。
いつもそんな現実から背いて
今の紫耀には私がいないとダメなんて
勝手な幻想を抱いて
すがり付いていたのは
今も私の方だった。
今の紫耀だって
別に隣にいるのが
私じゃなくてもいいのかもしれない。
むしろ私が一緒だったから
こんなに時間が経っても
未だに事故のトラウマから
逃れる事が出来なかった。
何故もっと早く気付かなかったのだろう。
きっといつだって
紫耀の為と偽って
自分の事しか見えてなかったからだ。
「私まだ紫耀の事が好きだよ。
それでもいいならそばにいて。」
1565人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫樹(プロフ) - 神宮寺と主人公がどうなっていくのかすごい気になります^ ^ 頑張ってください!応援してます! (2017年3月5日 14時) (レス) id: 6e3ce78be8 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - りこさん» ありがとうございます! (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - まいさん» ありがとうございます! (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 複雑ですねー。ドキドキしました! (2017年2月23日 16時) (レス) id: cd0a4f2848 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎回楽しみに読ませて頂いてます!更新頑張ってください!! (2017年2月20日 22時) (レス) id: 9eda4f6ff0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:恋(ren) | 作成日時:2017年2月11日 19時