49話 ページ50
シウside
『凝りませんねぇ彼』
アレックス「ははっ、彼に限ってそれは無いだろう」
『ですよね…。まぁだから特に何があるというわけでもありませんが』
今日も元気に「愛の伝道師」やってるらしくて何よりだ
何度か仕事であったんだけど、そのたびにねぇ、愛がどうこう言ってくるものでさ
私、恋愛する気はないんだけど
それでも彼は懲りないらしい。そりゃそうだろうけどさ
ほんと、仕方がないというか、強いというか、真っすぐと言うか
アレックス「…ふふ、本当に仲がいいんだね」
『仲良くならないほうが難しい人間でしょう、彼は。何より愛に生き愛に溢れる人ですからね。彼のそういう、一等誠実で愛というものに真摯なところが好きですから＿＿＿伸び伸びと、今のように。
＿＿＿＿飛ぶ鳥は、自由に空舞う時こそが何よりも美しい』
彼のそんなところが、好ましいんだよ
それは尊敬に値するものだ
飛べるものは飛んでこそ
彼には、そのまま飛んで、好きなように己の紋様を描いて欲しい
『愛のために奔走する彼、心の底から楽しそうで、素敵な笑顔をしますからね。ああいうのは、守られるべき尊い宝玉ですよ』
アレックス「……成る程。彼が君に懐いている理由がよくわかったよ。…これはなかなか手ごわい相手じゃないかな(ボソッ)」
懐くって成人男性に使う言葉かね？
割とお茶目だなぁこの人
まぁ懐かれてる自覚はあるけどね
アレックス「君のことを話す彼がいつも楽しそうなんだ」
『それは何より』
アレックス「うん…これからも付き合ってやってくれ」
『言われずとも。じゃあこの辺で。二人で話したいこともあるでしょうから』
縁が絡み、因果が絡み、運命を紡ぐ
はてさて。彼らが見る星は、どんなものだろうね
クロウ「……今、割と凄いこと言ってなかったか？シウ」
グランフレア「……言ってたな…」
エマ「す、凄い殺し文句が流れるように…！」
ランヌ「本当に、末恐ろしい…」
オベロン「はははっ、流石は我がマスターだなぁ(コイツほんっとこういうとこあるよなぁ)」
後ろ、コソコソ言ってるけど聞こえてるからね？
…私、本当に恋愛する気無いんだけど
だってさ、もうそんな精神じゃなくなってるんだもの
それに……もし、もしそんな相手が出来たとして…結婚までいったのだとして
私に、ウェディングドレスの白は似合わないだろうよ
この身に纏う白は、とうに死に装束と成り果てている
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ルウ(プロフ) - 新作おめでとうございます！「魔界の異邦人」や「前世は柱、今世はヒーロー？」も応援しています！体調に気を付けながら更新頑張って頂けたら嬉しいです。 なんといっても、零月 さんの作品は神作だらけですからね！私の生き甲斐です！ (9月21日 22時) (
レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
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