47話 ページ48
シウside
インテル「そこで、エデンだ。彼は間違いなく黒妖精…ひいては、一連の出来事について何か知っている」
知っているというか、なんというか…私、もう大体わかったんだよなぁ
何故、の理由も。エデンのことも。
正直、確信にするための証拠を探せばいいだけの状態だよ
ま、言わないがね
インテル「＿＿＿＿世界探索ギルド・”月渡り”、紋様術師・シウ、そしてエマ。お前たちにレコルド国王と世界ギルド連盟、そして夢王様の合名で依頼を申し込む。
いま世界に何が起きているか。エデンを捜し出し、それを明らかにしてほしい」
「「「！！」」」
エマ「ゆ、夢王様って＿＿＿＿」
『…承った』
動揺する彼らの中、私だけが冷静に言葉を返す
まぁ、わかっていたことだからね
夢王はそういう男だし
きっとそこにすら絡むものがある
何より、彼が夢王でなくともこうなっただろう
だって彼女らはそういう星のもとに生まれた＿＿＿＿俗にいう、運命というやつさ
これは、こういうシナリオだ
気持ち悪いことこの上ないがね
まったく、こんなストーリーを楽しんで眺められるなんて、傍観者の気が知れない
まぁ、だからこその傍観者なのだろうけどね
彼らの性質は嫌というほど理解しているよ
ルベルト「現状、私たちの中で最も事態を把握しているのがシウだろうからな。苦労を掛けるが…」
『結構。理解しているなら言葉にしないでください。…ただし、私は補助はしても貴方方の依頼通りには動かない。私の思うように動く。知っているからと言って、無闇に吐きはしない。私は貴方方の味方ではない。
それはご了承くださいね、陛下』
ルベルト「ああ……君に関しては、夢王様からそれでいいと言われている」
『でしょうとも』
私と陛下のやり取りの後、”月渡り”は迷いなく受諾した
さて、しかしエマはどうだろうね？
この子は、…まぁ、この子にこそ拒否権なんてものないのだけれど
だって彼女は、そういう人間だろう？
ああ、だから世界はくそったれだ
『…一応、受けるかどうかは、エマが考えて決めな』
エマ「シウちゃん…」
『ただ、一つ。＿＿＿＿君は、世界の全ての命を背負い、死の危険の中に飛び込むことになる。逃げることはできない＿＿＿＿今言っても、実感なんてないだろうけどね』
この子が自覚するのはもっと後なんだろうな
彼女はあまりにも、何も知らない無垢で純粋な子供が過ぎる
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ルウ(プロフ) - 新作おめでとうございます！「魔界の異邦人」や「前世は柱、今世はヒーロー？」も応援しています！体調に気を付けながら更新頑張って頂けたら嬉しいです。 なんといっても、零月 さんの作品は神作だらけですからね！私の生き甲斐です！ (9月21日 22時) (
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