45話 ページ46
シウside
私にとって可愛くないサーヴァントなどいるものか
君たちがいたからこそ、愛おしいものがたくさんできたからこそ…私は、マスターであり続けられたのだから
それだけが要因というわけでは決してないが、理由の一つにはなり得るのさ
君からすれば業腹だろうがね…オベロン、どうか今だけは、コレをただ君たちを愛おしく思う愚かなマスターの戯言として聞き流しておくれ
オベロン(端から、それ以外の選択肢あるとでも思うのかい？)
ああうん、知ってる。性格の悪いことを言っているね、私は
まぁ、それもこれも私という人間が故ということで、慣れただろうが我慢してよ
オベロン(……わかったよ)
ふふ、この世界に来てからの君は、一層私に甘いね
嬉しくもあり……空しくもあり、切なくもあり、ひどく腹立たしいことだ
無論君に腹が立つわけではないけれど。言うまでもないことか
ランヌ「記録にある黒妖精とは違うようですね。人間を手助けするなど、まさに
『当然でしょう。彼らは鍵に繋がれている』
エマ「繋がれてる？」
『本能のようなもの、呼吸のようなもの。鍵の持ち主を主として、その命に背くことを許されず、その意に従わざるを得ない。今君は、その鍵を通して彼らを使役している状態だ、エマがどう感想を持とうと、その事実は覆らない』
令呪のようなものだ、本来の＿＿＿＿今の私の手の甲にあるものと、同じようなもの
それ以上の強制力が働けば別だろうが、基本は文字通り手の中というわけだ
自害を命じることとて、できるのだろうね
まぁこの子がそんなことするはずがないけれど。寧ろ「そんな事」とひどく悲しみ糾弾するに違いない
私以上に甘く、並行世界の
きっと、そうなるだろうな。ああ、吐き気がする
私の最期に垣間見たもしもの私と彼女は、よく似ている
しかしまぁ、その西端を一先ずは祝福しよう
覚悟も、自覚も、何もかもがないがね
オベロン「外で暴れてるのは鍵の制御下にない黒妖精だよ。だって僕らはマスターが望みでもしない限り、悪いことなんてできやしないからね！＿＿＿＿彼女が、しっかり統率できていればの話だけど」
『君が制御しきれなければ脅威が放たれるということだ。重いよ、その鍵は』
エマ「……！」
その責任の重さは、誰より私が知っている
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ルウ(プロフ) - 新作おめでとうございます！「魔界の異邦人」や「前世は柱、今世はヒーロー？」も応援しています！体調に気を付けながら更新頑張って頂けたら嬉しいです。 なんといっても、零月 さんの作品は神作だらけですからね！私の生き甲斐です！ (9月21日 22時) (
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