34話 ページ35
シウside
ルベルト「して…つまりそれこそが、エデンが彼女に託したものと言うことだな？」
『そうなりますね』
改めて事実なのだと、エマはどうも飲み込み切れていないように思える
まぁそうか。突然父親が生きていて、以下もそれがグランドマイスターときた
何の冗談かって思うよなぁ
ランヌさんから、ゲルダさんの手紙が渡される
悩んだだろうなぁ、伝えるか否か
でも結局、伝えることにしたんだ
＿＿＿＿エデン。お前、何を娘に背負わせてやがるのやら…一発入れようかな
＿＿＿＿＿＿＿＿子を産むということは、「物語」を生み出すということ
責任も取れないのに勝手に産んでおいて、勝手にストーリーを決めるなんて、こっちからすれば地雷なんだよ
お前の真意が何であれ、もう今この事実がイライラする
だから、一発入れさせろ＾＾
手紙を読み終えて、なんとも言えない空気が流れる
ランヌ「すみません。もっと早く……クロウたちに手紙が届いたと知った時、すぐに伝えるべきでした」
エマ「！そうだ、手紙＿＿なんでクロウたちが、エデンさんの手紙を受け取ったの？」
クロウ「俺たちは……イツキもグランも、それぞれ訳ありであいつに拾われて。一緒に世界中を旅してたんだよ」
拾われた……まぁ、だろうなぁ
過去を詮索するつもりはないけど、どうしたって気づいてしまうものは気づくんだ
そうなんだろうなと言うことくらいわかる
なんて思っていると、彼らは申し訳なさそうにする
曰く、エデンと長い間共にいたことは、実の娘であるエマにすれば気持ちのいい話ではないだろう、と
いや、そうか？私だったらああそうで終わるけど？？
『…気遣えるのはいいことだろうけど、二十年間存在すら知らなかった父親なんて居てもいなくても変わらない他人みたいなもんだろうよ。むしろ今更父親として見られるのはよっぽどの馬鹿だ。
その罪悪感はお門違いだと思うよ』
エマ「うん。正直私、ピンと来てないし。寂しいって思ったことも…父親とか、特に意識したこともないし」
そりゃそうだ。逆に意識できるならすごいよ
だって、数年会わなくたって忘れるもんは忘れるんだから。それが「そもそも存在を認識していない」んなら意識しようがないよ
クロウ「…ん、ありがとな。今は話を進めさせてもらう。＿＿＿＿五年前のことだ。
エデンが突然、姿を消した」
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ルウ(プロフ) - 新作おめでとうございます！「魔界の異邦人」や「前世は柱、今世はヒーロー？」も応援しています！体調に気を付けながら更新頑張って頂けたら嬉しいです。 なんといっても、零月 さんの作品は神作だらけですからね！私の生き甲斐です！ (9月21日 22時) (
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