25話 ページ26
シウside
この世界は、まさしく”夢”を体現したような世界だよなぁ
分かりやすくて複雑
けれど、前世よりかは希望があるのではと思う
クロウ「絶望に染まった…」
エマ「妖精…」
『なんてことはない。夢があれば絶望がある。夢は、数多の絶望と言う”屍”の上に成り立つのだからね
そういったものも含めて、古来より妖精と私たちは共存してきた。よくも、悪くも』
ここ、記録の国《レコルド》には、様々な記録が集まる
情報を集めるにはもってこいの場所。黒妖精の記述もまた、当然のように存在した
まぁ、私が妖精云々について知ったのはそれ以前なのだけれどね
イツキ「……しかし、なぜあんたはそのことを知っているんだ？」
『妖精のこと、黒妖精のことは、基本的に知らされていない。見えない者が殆どだしね
ただ例外として、”グランドマイスター”となった者は、その存在を知らされるんだ』
「「「！？」」」
正直、グランドマイスターであることはどうでもいいんだよなぁ
いらないよそんな称号。そんな面倒極まりない称号なんぞ誰が欲しいもんか
グランフレア「ちょっと待て、と言うことはつまり…」
『まぁ察しの通り、私は”グランドマイスター”になったことがある。ただしあくまで過去形だ、今は違う
ただのマイスターならともかく、グランドマイスターなんて嫌だもの。そんなものを目指してたわけでもないし、キーパーになりたかったんだし
そういうわけで、公表せずにさっさと辞退したけどね』
エマ「え、えええ！？」
クロウ「グランドマイスター、辞退できるんだな……」
『辞退できなきゃマイスターそのものやめるって交換条件だしたからね』
ランヌ「それは脅しです」
知ってる。そうだよ脅したよ
『とはいえグランドマイスターとしての権利とかもそのままだし、称号だけ取り除いただけで実質グランドマイスターのままなんだけどね』
エマ(いやそうな顔……)
いやだよ本当に
囃し立てられるのは嫌いだ
称号はほどほどのが欲しいよ。真ん中よりいくらか上ってくらいのやつ
立場って言うのは重要になるからね。けど立場が上すぎると縛られまくるし
グランドマイスターなんて文句なしのトップとかやだよ
立場がめんどい
好きに動くには立場がいるけど、上過ぎても面倒だ
だって、大きすぎる役割は、ただの生贄じゃないか
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ルウ(プロフ) - 新作おめでとうございます！「魔界の異邦人」や「前世は柱、今世はヒーロー？」も応援しています！体調に気を付けながら更新頑張って頂けたら嬉しいです。 なんといっても、零月 さんの作品は神作だらけですからね！私の生き甲斐です！ (9月21日 22時) (
レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
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