24話 ページ25
シウside
これ以上知らない者同士でやってたらややこしいことにしかならなそうだから、もうある程度私がまとめて話す
そうでもしないと収拾つけるのが面倒だ
会話がかみ合わないのって結構大変だからね。うん
バーサーカーの相手してるとしみじみ思うよ
『まず、”エマの父親は生きている”＿＿＿で、いいですよね。ランヌさん』
エマ「え！？」
ランヌ「なぜあなたが知っているのか聞きたいところですが……ええ、その通りですよ」
『個人的に気になって調べました、私の場合比較的彼の情報には手が届きやすいのでね。
あと酒の席であなた方に』
ランヌ「まさかそのために酔わせてたのですか！！？？」
『心外ですねぇ、ただ働きづめの上司に癒しの場を提供しただけじゃないですか。不可抗力ですよ＾＾』←
ランヌ「やだもう部下が怖いです」←
心外だなぁ＾＾←
『グランドマイスター、エデン。君の父親だよ』
エマ「私の、父親…」
『そ、諸事情で死んだことになってたけれど。それに関しては、明日王宮で』
ランヌ「シウ、君はどこまで知っているのですか…」
『さぁ。知ってることしか知りませんよ』
知っていることとは、果たして救いか破滅か
無知を罪と言う。知ることを絶望だという
そんなの、どれもこれもだ。何もかもが、吐き気を催すような矛盾だ
であるならば、結局「知っていることだけを知っている」というだけのことである
……それが一番、幸福なのだと思うよ
知らない事すら知る羽目になるなんて、反吐が出るじゃないか
『次に黒妖精について。黒妖精は、もとはおとぎ話に出てくるのと同じ、妖精だ
人間に加護を与えて、夢を叶える手伝いをしてくれる。そんな存在』
エマ「うん。本当に実在してるんだ…」
『一部しか知らない事実だけどね。
けど黒妖精は、妖精とは違う。いや、同じではあるけれど、コインの裏表みたいに反転したようなものだ』
クロウ「反転？」
『黒妖精は、人間の負の感情を煽る存在。怒り、悲しみ、諦め、＿＿＿＿そして、絶望
彼らは人によって歪められた、人の業の象徴だ』
歪められた人の業
人によって歪められてしまった、いつか見た夢
『黒妖精とは＿＿＿＿＿＿憑いた人間の絶望の心に黒く染められ、夢に振り回された人間の写し絵のようなもの
夢を叶えるために、犠牲にされ淘汰されてきたいくつもの夢の具現
ある意味において、もっとも夢を知り、世界を知る者たちだ』
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ルウ(プロフ) - 新作おめでとうございます！「魔界の異邦人」や「前世は柱、今世はヒーロー？」も応援しています！体調に気を付けながら更新頑張って頂けたら嬉しいです。 なんといっても、零月 さんの作品は神作だらけですからね！私の生き甲斐です！ (9月21日 22時) (
レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
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