16話 ページ17
シウside
『進む意志があるんなら、ま、割と行けたりするんだ。遠回りでもいいし寄り道してもいいけど、それだけ夢に真摯なら何かしら成せるとは思うよ
さっきも言った通り、その夢見るのは自分でしかない。けど、やっぱりその過程には、笑えるくらい大勢いるんだ。一人じゃないさ』
独りでは、あるかもだけどね
断言しないし、そんな甘いもんでもない
必ず報われるなんて嘘だ
だからみんな絶望する
意志があっても、砕かれることなんてざらだ
でも、可能性はある。可能性の虹は、かかるかもしれない
それをかけられるのもまた、諦めない意志だ
その姿はさ、眩しいじゃん
だからなんだかんだ、私世界に絶望しないんだ
ま、私が報われることはないだろうけど
この人らならワンチャンあるでしょ、ワンチャンない私じゃああるまいし
……私がこういう人間って知ってるでしょオベロン
壊れはできないけど諦めはする人間だ
というか事実じゃんか。まぁ事実なのが余計君の頭痛と吐き気の原因なんだろうけど
ありがとね。諦めた先に、奈落があることを教えてくれて
私はそれを拒むほかなかったけど、でもまぁ結構嬉しかったよ
だから溜息やめろ。「そういうとこだぞ」ってそのセリフそのままお返しするよ
エマ「……私は、レノさんを信じてます。レノさんなら絶対、いい像を掘ることができる。私も一緒に頑張りますから」
レノ「一緒に＿＿うん、そうだったね。最後までって、約束してくれてた。…ありがとう、エマちゃん
君も、ありがとう。今、さっきまでの自分じゃ考えられないくらい、像を作るのが楽しみだよ」
『像を作り終えるのが、じゃなくて？』
レノ「そうだね、訂正するよ。像を作り終えた時の達成感と、飲むお酒が今から楽しみだ」
『違いない。いい酒贈るよ、いい腕の酒造ギルド担当してるから』
レノ「君は一緒に飲んでくれないのかい？」
『仕事あるんで。情報通ではあるから、星でも見ながら勝手に飲んでるよ』
それは良かった、なんて言ってくれる
これもま、私なりの「満足」なんだけどさ
『ランヌさん、あとお願いします』
ランヌ「はい、任せてください。やはり君は良いギルドキーパーですね」
『はいどうも』
とりあえず、これでこの騒動は何とか終わったわけだ
けど、それ以上のもんが目の前に鎮座していると思うと……あーもーエミヤのおふくろ料理食べたい！←
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ルウ(プロフ) - 新作おめでとうございます！「魔界の異邦人」や「前世は柱、今世はヒーロー？」も応援しています！体調に気を付けながら更新頑張って頂けたら嬉しいです。 なんといっても、零月 さんの作品は神作だらけですからね！私の生き甲斐です！ (9月21日 22時) (
レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
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