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「 今度の英語のテスト嫌だなー…。 」
「 聡ちゃん僕が教えてあげよっか! 」
「 で、…そう、それで… 」
「 でも風磨くん、…は? 」
帰り道。
先頭を歩く聡とマリは勉強の話をして
その少し離れた後ろを歩く風磨と勝利は
何を話ているのか、小さな声で
体を寄せあうようにして話している。
「 はあ…。 」
そのもっと後ろで、そんな4人の姿を
見つめながら歩く私。
普段こんな放置されることなんてないから
少し、…いやかなりつまらない。
風磨と勝利が気になって、2人の間に割り込もうとしたら
「 少しだけ待ってて。 」
と、引き離されてしまった。
「 あーあ。 」
4人から目を離して
空を仰ぐように見上げると
雲ひとつない晴天。
「 …確か、 」
私が風磨と出会ったのも、
今日みたいによく晴れた日だった。
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りん - 雰囲気がとても好きで、いいお話だなと思いました。ここまで頑張って書いてくださりありがとうございます。 (2020年3月5日 0時) (レス) id: 8fc4483935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りゅん | 作成日時:2018年1月23日 22時