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「はは、うける。
ジョングク様とジミン様の家に
シェアハウスなんて」
ユナはそう言って笑った。
『………、？』
疑問が２つあった。
私と同じ理工学部のユナが
何故、うちの学部と全く関係のない
芸術学部のジョングクさんとジミンさんを
知っているのか。
何故「様」をつけるのか。
ユナ「嘘は大概にしてよね。
ジョングク様とジミン様と
シェアハウスなんて無理よ。
あそこ、男子でも入れないって噂よ。
そのぐらい条件厳しいんだって」
『条件？』
ユナ「なんでも、同居人が
ジミン様とジョングク様の私物を
隠し撮りしたり転売まがいな
ことしたり」
『ははっ、それ誰が買うの？笑』
ユナ「……？」
『……え、買う人がいるの？』
ユナ「あんた、全然あの2人のこと知らないのね」
『………、』
少なくともユナより
2人のことは知ってるつもりだ。
ジミンさんは
ふんわりと微笑みながら
割とサラッと酷いことを言う。
偏食で、カップ麺ばかり食べるのに
何故か痩せてる。
寝る前にダイニングでストレッチする。
ジョングクさんは
一緒に住んでるけど会ったことないから
よく知らない。それでも、
雨の匂いが好きなことは知っている。
ユナ「うちの大学のプリンスなんだから、
あんたなんかがシェアハウスしてるって嘘は
やめなさいよ。妄想だけにしておきなさい」
ってユナが笑った。
なんだか面倒なことになりそうな
予感を猛烈に感じたので嘘をついた。
『そうだね。妄想だけにしとく。
………私なんかが、
あんな2人と一緒に住める訳ないもん』
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年3月20日 21時
