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ジョングクさんと
ジミンさんは全然、違う。
ジョングクさんと釜山観光したとき、
私は10分間、待ち合わせ場所で、
ずっと待ってた。
遅れて来たジョングクさんは、
悪気なく無邪気に笑って、
「行こっか！」って笑って、
ごめんの一言もなく、
私の手を引いて早歩き。
ジミンさんは5分前に、
もう待ち合わせの場所にいた。
真上に上がる太陽を嫌そうに
眉間にシワを寄せて、見上げ、
それでも、私の姿を発見すると、
爽やかにいつも通り微笑む。
『ごめんなさい、待ちましたか？』
って聞いても、「別にそんな待ってないよ」
ってやっぱり微笑む。
無邪気な大型犬と、
忠実な柴犬、みたいだ。
JM「今日、いつもと違うね」
上から下まで、
私の姿を舐めるように見るジミンさん
JM「可愛いよ。
でも、そんなにオシャレされちゃったら、
僕は期待しちゃうよ」
って、くしゃって笑うけど、
どういう意味かわからなかった。
JM「今日はね、ショッピングしようと思って」
『ショッピング？』
JM「うん。これから釜山で生活するにしても、
場所知っておいた方がいいかなって」
って私のことを考えてくれてるジミンさん。
そうなんだよな。
結局、
ジミンさんもジョングクさんも
優しくて良い人だ。
金髪に銀のピアス、
治安悪めな見た目でも、
私はちゃんと、
ジミンさんがどんなにすてきな人か、
知っている。
JM「その後は、展望台で夜景見ようと思って」
『…………うわぁ』
JM「……え、何？笑」
『いや………なんかすみません』
JM「なにが？」
『私なんかに、そんなしてもらって、』
JM「……、？
Aちゃんだからするんだよ？」
って柔らかく笑った。
不思議な気持ちで、
ジミンさんに付いて行く。
ジミンさんの金色の後頭部。
真っ青な夏の空に、
その色は眩しすぎた。
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年3月20日 21時
