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『コンビニ行くけど、
なんか必要なものあるひとー？』
JM「僕は大丈夫」
JK「あ、まって、俺も行く」
JM「……じゃあ待って、僕も行く」
…………なんなんだ、この男たちは。
シェアハウスからコンビニまでは
歩いて15分。
夏の夜風が
私たちのほおをなでる。
『コンビニで何買うんですか？』
JK「え？」
『ん？
買うものあるから
付いてきたんですよね？』
JK「あー……っと、何買おうかな、」
JM「僕はアイス買おうっと」
ジョングクさんとジミンさんに
挟まれた私。
時々、2人の腕が、
私の腕にあたる。
だから、
なに、
って話だけど。
JM「ジョングガとAちゃんの
こないだのデートって、
結局何したんだっけ」
『科学博物館、海、食べ歩き、とかしました』
JM「ふーん、そっか」
JK「なんでそんなこと聞くんですか」
JM「別に。ただの好奇心だよ」
JK「………嘘くさ、」
『ちょ、まぁまぁ、』
気を抜くとすぐにこんな感じで
軽いファイトが巻き起こる。
JK「夏の匂いって、なんかソワソワする」
ジョングクさんが
もう暗くなった空を仰いだ。
……なんて綺麗な、透き通った瞳なんだ。
同じ人間とは思えないな、
と、あんまりジョングクさんが
綺麗だから、
無意識にジョングクさんを
見てしまう。
JM「………Aちゃん、」
『……？あ、はい？』
JM「恋愛って、偶数じゃん？
奇数ははじかれるじゃん？
それって少し、悲しいよね」
『急に何の話ですか？』
JK「何、恋愛語ってるんですか」
ってハテナばっかりの
私とジョングクさんを交互に見つめて
ジミンさんはいつも通り柔らかく微笑む。
JM「僕、３って数字は好きじゃないな」
JK「３、？」
JM「２で割って、１余る。
余った１は、あまりにも不憫だよ」
って、切なく微笑む。
街頭に照らされた私たちの
３つの影が、長く、のびた。
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年3月20日 21時
