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JM「すき、きらい、すき、
きらい、すき、きらい……」
花びらを一枚一枚ちぎる
ジミンさんと帰りの道を歩く。
ジミンさんはまったく、、、
ヤンキーな見た目をして、
こんな可愛らしい行動を取るから、
なんていうか、ズルい。
オダンゴの餌、
トイレットペーパー、
箱ティッシュ、
常備のカップ麺、
洗剤等々、
日用品の買い出しさえも、
異国でするだけで
こんなにワクワクして楽しいなんて。
JM「すき、きらい、、、あ、すき」
って、花びらのなくなった花、
というかもはや茎のみになった
ものを私に見せて、
ジミンさんは微笑んだ。
JM「Aちゃんはこーゆーの信じる？」
『すき、きらい、すき、きらい、とか、？』
JM「うん、」
『信じないです。それって結局、
花弁の数が偶数か奇数かの問題じゃないですか』
って言ったら、
ジミンさんは
ため息をつく。
JM「可愛くないね」
って、私のおでこをツン、と、
人差し指で優しく押した。
『てか、何を想像してたんですか？
好きか、嫌いかって。
何のことですか？』
JM「………さぁねー、なんだと思う？」
って、上目遣いで
私の顔をのぞく。
あざとい通り越して怖い。
JM「僕、けっこー、Aちゃんのこと
気に入ってんだよね」
『へ？』
JM「自分を飾らない等身大の子って、
意外に少ないよ。
少なくとも僕の周りじゃ、
そんな女の子いないからさ」
『へぇ、？』
JM「Aちゃんを悪く言う奴がいたら、
僕がそいつを黙らせるよ」
ジミンさんが
怒ったらジョングクさんより怖い、
ということを、
私はそのときふんわりと思い出した。
『私もです、』
JM「ん？」
『ジミンさんを悪く言う人がいるとは
思えないですけど、
もしいたら、
私があらゆる汚い日本語で
彼らを罵倒します』
って言ったら、
ジミンさんは髪をかきあげて笑った。
JM「うん、その時は頼んだよ？」
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年3月20日 21時
