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『もうバテたの？』
JN「………Aって、
こんなに運動できたっけ？、」
『貧乏人は体力あるってことよ、
おぼっちゃん』
JN「…………もう一回、勝負しよ、」
『ふふ笑 いいよ』
ゲーセンで本気出す30歳って
私たちだけ。
ついにソクジンはスーツのジャケットを脱いだ。
JN「やぁ！マァ！おかしいよ！
この機械、僕のことを嫌ってるよ！
全く公平なジャッジじゃない！」
『負け犬の遠吠えだね。私の全勝〜』
JN「納得できないよ、まったく、」
って言いながらソクジンは笑ってる。
『次は、ファストフードね』
JN「僕がそんな脂の塊を食べると思う？」
『行こっ！』
ゲーセン近くのファストフード店で
ハンバーガーを食べた。
案の定、ソクジンは脂の塊だとか、
なにが入ってるかわからないとか、
安全性に欠けるとか、
たくさん文句を言いながら、
結局３つもハンバーガーを食べた。
『脂の塊なんじゃなかったっけ？』
JN「こんなに美味しいと思わなかったんだよ。
母上から、この店のハンバーガーは絶対に食べるなって言われてたし。それも含めて美味しいよね」
『ナゲットも食べなよ、美味しいよ』
って、ソクジンの方に、
私はナゲットを向けた。
JN「え？あ、の、え？」
『食べないの？』
JN「……これ、あーん、ってやつ？」
『食べないなら、私が食べるけど』
JN「た、食べるよ、」
戸惑いながらソクジンは
私が掴んでたナゲットを食べた。
『美味しいでしょ？』
JN「うん、」
なんでか、ソクジンは耳が赤い。
『食べ終わったら帰らないとね。
ナムジュンにも謝らないとだし』
JN「やだ」
『ん？』
JN「帰りたくない」
って潤んだ目で私をじっと見つめた。
『じゃー………コンビニで缶ビールのんで、
公園でダラダラしようか』
って言ったらソクジンが笑う。
庶民らしい提案だね、とか
馬鹿にされるんだろうな
JN「嬉しいよ」
『……なにが？』
JN「なんかこういうの憧れだったから」
薔薇園で晩餐会に、食事会とか
洒落たことしか経験してないソクジンには
公園で缶ビールは憧れだったのかな。
JN「ほんとうに憧れだったんだ。
君にとっては平凡でつまらなくても、
少なくとも
僕には憧れだった、」
って濡れた目で、
ソクジンは困ったように笑った。
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名無し9755号(プロフ) - 身分の違う男女の恋愛が好きで、結ばれそうで結ばれない、そんな感じがとても良かったです！ (2021年8月13日 20時) (
レス) id: 12d6118293 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 今作も最高でした。ありがとうございました！ (2021年4月15日 8時) (レス) id: 30626e481a (このIDを非表示/違反報告)
LuLu(プロフ) - (ここでも大丈夫ですか？ダメでしたら全然消してください！) ジンくん最っっっっ高でした。ファンには見せない領域の儚げなジンくんや、本気で思ってそうなキザなジンくんまで、読んでいて想像つきました。報われて良かったです！これからも頑張って下さい！ (2021年4月14日 23時) (レス) id: 0d8bba83e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年4月9日 1時
