JN ページ27
ほんとうに君って人は勝手だよね。
あきらめる努力をし始めたら、
君から近づいてきて。
僕は君の理想になりたかった。
僕はナムジュンみたいになりたくて、
日焼けしようと思ったけど、
顔が赤くなって肌が荒れるだけ。
エクボ整形まで調べて
整形外科に行こうか迷うぐらい。
君をあきらめると決めたのに、
そんな努力をしてしまうんだ。
JN「車もなしに、どこへ行くの？
話ってなに？」
『私ね、ずっとソクジンの世界しか
知らなかった』
夜の街の明かりが、
彼女の横顔を照らすから、
僕はまたそんな君に
綺麗だと、
伝えたくなる。
『小さい頃から、遊ぶってなったら、
お母さんがいるソクジンの家の庭で
遊んでたよね。
広い庭に美味しいお菓子。』
JN「…………昔のことなんて忘れたよ」
嘘だった。
ほんとは君よりずっと詳しく鮮明に覚えてる。
『私の世界を、
ソクジンに見て欲しいって
ずっと思ってたんだ。
高いシャンパンもなければ、
甘くてとろけるようなチョコレートもない、
私のつまらなくて平凡な世界。』
JN「平凡な世界、？」
Aが僕を連れてきたのは
ゲームセンターだった。
『ソクジンは昔から勉強ばっかりしてたよね。
その間、私はここでずっと遊んでた。
ほんとはソクジンと遊んでみたかったんだ』
JN「………なんで急に」
『………さぁ？なんでかな、、、
ただ、あの四次元に背中押されたのかな』
JN「四次元？」
『行こう。
ソクジンに庶民の楽しみ教えたいから、』
僕たちはもう30歳だ。
そんな大人２人を、
ゲームセンターにいる高校生たちは
怪訝に見た。
僕はなんだか、高揚してた。
久しぶりにソワソワして、ドキドキした。
なるほど、これが君が言う、
新しいところ、なのかな。
『まずは、バスケ対決だよ！』
.
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名無し9755号(プロフ) - 身分の違う男女の恋愛が好きで、結ばれそうで結ばれない、そんな感じがとても良かったです！ (2021年8月13日 20時) (
レス) id: 12d6118293 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 今作も最高でした。ありがとうございました！ (2021年4月15日 8時) (レス) id: 30626e481a (このIDを非表示/違反報告)
LuLu(プロフ) - (ここでも大丈夫ですか？ダメでしたら全然消してください！) ジンくん最っっっっ高でした。ファンには見せない領域の儚げなジンくんや、本気で思ってそうなキザなジンくんまで、読んでいて想像つきました。報われて良かったです！これからも頑張って下さい！ (2021年4月14日 23時) (レス) id: 0d8bba83e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年4月9日 1時
