Pretender【TH×JM】 (ページ13)

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TH ページ13

TH「………っ、」

『…』

店は、地上階にあるけど、
スタッフルームは、ビルの7階にある。
着替えたり、上の人から怒られたり
褒められたりするのも、
このビルの7階の部屋で行われる。

なんでかAは、
7階に行こうとしてた。

エレベーターの中で、
夜23：56

俺たちは、
何年ぶりかに、
2人っきりになった。

『何階ですか？7階？』

何階”ですか”って。
いつから俺たちは
そんな距離感になったんだろうね。

まぁ、変わったとしたら、
確実にAが勝手にカナダに行った時だね

TH「7階、、、”です”」

『……、』

俺はまだ仕事の服に着替えてなくて
髪もセットしてなかったから、
地味だった。

地味な俺を見て、
Aは
懐かしそうに遠い目をするから
俺はその視線を避けた。

あの頃の心優しい俺は、
もう、どこかへ消えてしまっただろうから。

…………………ｶﾞﾝッ
ｼﾞｰｼﾞｰｼﾞｰｼﾞｰｼﾞｰｼﾞｰ………ﾄﾞﾝ

『えっ』

TH「あー、最悪」

このビルじゃよくあることだけど。
お嬢さんのAは、
もしかしたら初めましての経験かな。

TH「この時間帯、結構止まりやすいんだよ」

『そんな………………ことあるの？」

エレベーターが止まった。

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