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K side
スタジオを出るとパッシングで車の場所を知らせてくれる。
「わり！遅くなった！」
助手席に乗り込んでシートベルトを締めた。
「えーよ。待っとる時間も楽しいから。」
ふわり、柔らかく笑ってくれるおおくらが、いままでよりカッコよく見える。
「ほな行こか。今日は水炊きやでー！」
「マジ！？腹へった！楽しみ！」
大倉が連れていってくれた小料理屋の水炊きはとても旨かった。俺に酒を勧めてくれたが、一人で飲んでも楽しくないので嗜む程度で料理を楽しんだ。家に帰ってから一緒に酒を飲んで。
ここのところ7人での収録がある日は憂鬱で落ち込むことが多くて嫌だったが、今日は楽しかった。味方がいてくれることがこんなにも気持ちを変えてくれるものなのだと嬉しかった。明日も全員の収録だが、いつもより気が楽だった。
「そろそろ寝よか。」
「ん、寝よっか。」
一緒に歯を磨いてベッドへと潜り込む。最初にここに来たときはソファで寝ていたが、途中から先に寝てもあとに寝ても、いつの間にかベッドに運ばれているので途中からベッドで一緒に寝るようになった。
「ひろみつ、」
「ん？」
「おやすみ」
髪を撫でて、目蓋にキスを落とすおおくらの顔が柔らかくて、なんだか愛おしく思える。
「おや、すみ。」
見ていられなくて体を逸らして目を閉じた。後ろから抱き締めるように腕が回ってきて、その手をそっと握りしめた。
引き寄せられてくっついた人肌は、暖かくて眠りを誘った。
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imtr(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます！同じように思ってらっしゃる方がおられてなんだか安心しました。少しでもこのお話が気晴らしになっていれば嬉しいです！ (2021年2月22日 23時) (
レス) id: 768e339076 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 私もその発言にもやもやしていました…この話を読んで少し心が軽くなった気がします！素敵なお話をありがとうございました！ (2021年2月20日 15時) (レス) id: 81c528a286 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：imtr
| 作成日時：2021年2月18日 20時
