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K side


「ねぇわたわた!」


あれから2週間経って全員でのレギュラー収録。出番前の待機場所で相変わらず楽しそうな声が響く。


「ははは!今日もごちそうさまでーす!」


この声が、俺に向けたものだったら、


「今度さー、これ食べたいんだけどー」


叶わないことばかり考えて嫌になる。
一度気持ちを建て直そうと立ち上がってスタジオのドアへ向かうと立ちはだかる人影。


「トイレ?一緒に行こ。」

「…連れションの趣味はねぇよ。」

「いーじゃん!俺もトイレ行きたいもん!」

「トイレじゃねぇし。」

「えー?じゃあどこ行くの?」

「玉はトイレだろ?早く行けよ。」

「あれー?なんか行きたくなくなったー。ミツはどこ行くのー?」

「…ついてくんなよ。」

「やだーミツと一緒にいるー」

「たま、マジでやめて。」

………

「いまは無理。ごめん。」

「…そっか。」


玉の横をすり抜けて外へ出た。外の空気が吸いたくてバルコニーへ向かう。息が詰まって、どうしようもない。



広めのバルコニーに出ると人がまばらに見えた。目立たないところへ座って息をつく。眩しいほどに照り付ける太陽が今はうっとうしい。濁りきった心には似合わなくて目を閉じて逸らした。

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imtr(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます!同じように思ってらっしゃる方がおられてなんだか安心しました。少しでもこのお話が気晴らしになっていれば嬉しいです! (2021年2月22日 23時) (レス) id: 768e339076 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 私もその発言にもやもやしていました…この話を読んで少し心が軽くなった気がします!素敵なお話をありがとうございました! (2021年2月20日 15時) (レス) id: 81c528a286 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:imtr | 作成日時:2021年2月18日 20時

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