Reborn【ハリーポッター】 (ページ49)

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49.The mirror of erised ページ49

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｢おはよう2人とも...｣

翌朝。徹夜で仕分け作業をしていたAは珈琲片手にだらしない格好をして談話室に現れた。それを見た2人は思わず顔を赤らめ、これ着て！と自身が来ていたカーディガンを差し出した。

寝ぼけ半分のAは殆ど目が開いていない状態でカーディガンを受け取った。そして袖に腕ではなく頭を通そうとしたので2人は慌てて止めに入るのだった。

｢それでなんの話だったっけ？｣

｢だから、パパとママがいたんだよ！｣

｢でも君のパパとママって｣

｢現実じゃなくて、鏡に映ってたんだ｣

2人の会話をほぼ寝落ち状態で聞いていたAが、いきなりバッ、とハリーの方を向いた。その目はしっかりと開かれている。

｢君達も今晩一緒に来ればいいよ｣

そう言うハリーはいつになく嬉しそうで、Aはとてもじゃないが彼を咎める気にはなれなかった。

｢ごめんなさい、私は遠慮しておくわ。2人だけで行ってらっしゃい｣

｢そう...｣

残念そうなハリーを見るのは辛かった。

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次の朝、雪はまだ溶けていなかった。ロンがハリーを誘っても、彼は心ここに在らずといった様子で彼の言葉に応じなかった。

彼が忠告しても、ハリーはまた“みぞの鏡”を見に行くつもりなのだと、すぐに分かった。でも今夜にはアルバスがハリーと話をしてくれるだろう。

ダンブルドアの言うことならハリーも素直に聞くはずだ。なんたって、100歳越えのホグワーツ校長の有難いお言葉なんだから。

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案の定、“みぞの鏡”を二度と探さないようにとダンブルドアに説得され、それからクリスマス休暇が終わるまで透明マントはハリーのトランクの底に仕舞い込まれたままだった。

ハリーは毎晩悪夢にうなされ、高笑いが響き、両親が緑色の閃光とともに消え去る夢を何度も繰り返し見た。夢のことを話すと、ロンが言った。

｢ほら、ダンブルドアの言うとおりだよ。鏡を見て気が変になる人がいるって｣

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the mirror of erised_みぞの鏡。