Reborn【ハリーポッター】 (ページ46)

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46.Cowardice ページ46

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いよいよクリスマス休暇に入った。と言っても特にやることも無く、休暇前と同じように過ごしていた。

ロンとハリーは魔法使いのチェスを楽しんでいた。意外な才能と言うべきか、ロンは駒を知り尽していて、命令のままに駒は動いた。

ハリーはシェーマスから借りた駒を使っていたが、駒はハリーをまったく信用していなかった。新米プレーヤーのハリーに向かって駒が勝手なことを叫び、ハリーを混乱させた。

｢まだまだね、ハリー｣

｢駒に信用されてないみたい｣

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クリスマスイブの夜。眠れなくて校内を徘徊していると(ミネルバに許可は取った)、前から全身真っ黒な男が近付いてくる。

こんな夜に何をしているのかと疑問に思っていた時、彼はいつの間にか目の前にいて持っていた荷物を私に押し付けた。

｢君に任せた｣

｢任せたって...何よこの荷物｣

｢クリスマスプレゼントだ｣

ご存知年中仏頂面のセブルス・スネイプ先生だ。しかし彼は生徒にクリスマスプレゼントを配るようなキャラでは無いはずだ。

寧ろ生徒の粗探しをして隙あらば点を引こうという虎視眈々ぷり。そんな男が何故クリスマスプレゼントを？

｢.....校長からだ｣

私の考えは筒抜けだったらしい。嫌そうに顔を顰めて彼はそう言った。

｢押し付けられた雑用を私に押し付けないでくれるかしら｣

面倒事は嫌いよ、と言う私にグリフィンドールに10点、と彼はボソリと呟いた。

｢卑怯よ｣

｢我輩の出身寮をご存知ですかな？｣

ジリジリと睨み合いが続いたが、やがて私の方が折れた。

｢仕方ないわね｣

とは言ったものの。

｢これ、残ってる子達一人一人に配るの...?｣

殆どの生徒は帰省したというものの、プレゼントは意外と量があって重かった。これを私一人で配れっていうの...？

｢あの男....許さないわ｣

こうなったら仕方がない。子供たちに夢を届けるのも、大人の仕事よね。

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cowardice_卑怯。