Reborn【ハリーポッター】 (ページ12)

今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:51,139 hit

12.Castle ページ12

.

.

ひだがある襟のついた服を着て、タイツをはいたゴーストが急に一年生たちに気づいて声をかけた。誰も答えようとはしない。

｢あらニック久しぶり！私たちこれから組み分けなの｣

そんな中、Aだけが彼に歩み寄って会話を続けた。周りの生徒は驚いてざわめき出す。

｢Aさん！お久しぶりですなあ。いつの間にまた1年生になったのですか？全く貴方ときたら、半年ほど部屋にこもりっきりで姿も見せないで＿＿｣

｢ニック、その話はまた後でね｣

そう言って彼女は口元に人差し指を当ててウィンクをした。

｢彼女は相変わらず謎多き人だな。新入生たち、ハッフルパフで会えるとよいな。わしはそこの卒業生じゃからの」

ひだ襟のゴーストとは違うゴーストがフッ、と軽く笑ってそう言った。

「さあ行きますよ」

そのとき、厳しい声がした。

「組分け儀式がまもなく始まります」

マクゴナガルが戻ってきたのだ。ゴーストは一人ずつ壁を抜けてフワフワ出ていった。

｢さあ、一列になって。ついてきてください」

マクゴナガルが言った。1年生は部屋を出て再び玄関ホールに戻り、そこから二重扉を通って大広間に入った。

そこには、不思議ですばらしい光景が広がっていた。何千というろうそくが空中に浮かび、四つの長テーブルを照らしていた。

テーブルには上級生たちが着席し、キラキラ輝く金色のお皿とゴブレットが置いてあった。

広間の上座にはもう一つ長テーブルがあって、先生方が座っていた。マクゴナガルは上座のテーブルのところまで1年生を引率し、上級生の方に顔を向け、先生方に背を向けるかっこうで一列に並ばせた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

Castle＿城。