Reborn【ハリーポッター】 (ページ2)

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2.Boys ページ2

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彼らがコンパートメントを出ていって何分か経った頃。汽車は汽笛を上げ、発車した。家族に別れを告げる生徒たちを見ていると、何だか虚しくなった。

気持ちを切り替える為に本の続きを読み始めようとしたその時、コンパートメントの扉が開いた。

｢ここ空いてる？｣

入ってきたのは、双子たちと同じ髪色とそばかすを持った少年と、くしゃくしゃの黒髪に眼鏡をかけた少年だった。

｢ええ、どうぞ｣

Aがにっこり笑ってそう言うと、彼らはトワの向かいの席に腰かけた。何となく彼らが誰なのか分かってしまう自分が嫌だった。

｢僕ロナルド・ウィーズリー。ロンでいいよ｣

｢私はA・シーナ。よろしく｣

ロンと握手をして隣の彼をチラリと見る。

｢君、ほんとにハリー・ポッターなの？」

ロンがポロリと言った。ハリーはこっくりと頷く。

｢ふーん……そう。僕、フレッドとジョージがまたふざけてるんだと思った。じゃ、君、ほんとうにあるの……ほら……」

ロンはハリーの額を指さす。ハリーは前髪を掻き上げて稲妻の傷痕を見せた。Aも好奇心に負け、思わずじーっと覗き込んでしまう。

“生き残った男の子”なんて肩書きを付けられ、この子はそれをずっと背負って生きていくのかと考えると胸が痛む。

暫くは大勢の人に注目されることだろう。両親を亡くし、親代わりの親戚はマグルの中でも最悪な部類。

彼が不憫でならない。

ただの私の考え過ぎならいいけれど。

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Boys＿少年たち。