104話 ページ5
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「今日は私がAに似合うもの全てを買ってあげる」
ふふふ、と笑いつつ言われた言葉に思わず固まる
「洋服も、化粧品も、アクセサリーも下着も貴方に似合うものがあれば即買ってあげる」
「や、や、それは流石に申し訳ない…!」
「……バーボンに怒られる?」
……その言葉に一瞬で息が詰まり、額に冷や汗が流れた
「やっぱり貴方バーボンの子猫ちゃんだったのね、通りで何処かで見たことあると思った」
「バーボン、って何ですか?」
「とぼけなくてもいいのよ、…伊藤洋一は少し組織に関わっていたの、彼が捕まった後で貴方達が仲良さそうに車に乗って街中を走っていたのを少し見ただけ」
……うわ、あの人、…まじかぁ
っていうか零が警察側ってバレた?
「大丈夫よ、この事は私しか知らないし残念ながら車に乗ってたところしか見てないわ」
「…誰にも、言わない?」
「えぇ、言わない …バーボンを弄るのに本人には言うかもしれないけど」
「ほんと?」
「ほんとよ、…私達だけの秘密」
うん、と小さく返事をして下を向く
……私のせいでバーボンの信用が失われたら、どうしよう
ベルモットに腕を引っ張られ、名前を呼ばれて顔をあげれば目の前には素敵な洋服屋があった
「A secret makes a woman woman…
女は秘密を持った方が美しいのよ
……ほら、これとかどうかしら?」
シンプルだけど生地もデザインも上質なワンピースが私に当てられる
…私なんかに似合うだろうか
「試着してみましょ? 絶対似合うわ」
「う、うん」
.
「私の見立て通りね、ピッタリ」
満足そうに微笑むベルモット
洋服は確かに私にピッタリだし、自分で言うのもなんだが割と似合ってる
……だが
「お姉様、…値段高すぎ」
「何言ってるの、このぐらいどうってことは無いわ
そんな事よりこのスカートとトップスはどう?」
「え、とってもオシャレ」
「それとこの靴にこのアウターに…」
「待って多すぎ!!」
なんか私が試着している間にかなりの量のものが…
し、しかも値段が凄いことに……
「A」
ふわりと頭を撫でられる
「今日ぐらいお姉様に奢られておきなさい
20歳なんだもの、とっておきのものをあげたい」
有無を言わせないような言い方に思わず頷くことしか出来ず、私が頷いた事を確認したベルモットは笑顔でまたあれこれとスタッフさんにお願いしている
……これ私の為だけに100万ぐらい動くんじゃ、
思わず、口から息が漏れた
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雨(プロフ) - めちゃくちゃ好きです!更新頑張ってください! (2019年4月25日 18時) (レス) id: ac0628d930 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず - めちゃめちゃいい所で終わってて続きが気になります!大変だとは思いますが頑張って下さい!応援してます! (2019年2月18日 21時) (レス) id: 271c9880f5 (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - はじめまして!この小説のキャラ大好きすぎます!続き読みたいです(´;_;`)よろしくお願いします (2019年2月2日 14時) (レス) id: 936d8c6f82 (このIDを非表示/違反報告)
あちぇるんるん(プロフ) - 海月ゆらさん» ありがとうございますの極みでございます感謝感激雨あられです……(照) 私は思ったことドヴァと投下していく人間ですから…笑 ほぼ徹夜ですか!?!?!?笑笑笑 本当にありがとうございます!!!お勉強もこっちも頑張ります……!!!! (2018年10月9日 22時) (レス) id: d385e648a6 (このIDを非表示/違反報告)
海月ゆら(プロフ) - とにかく好きすぎました!本当に好き、語彙力低下するくらい本当にすごい文才ですね^ ^1番最初からほぼ徹夜でみてしまいましたwお勉強頑張ってください!( ^ω^ ) (2018年10月3日 22時) (レス) id: 736825909a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちぇるんるん | 作成日時:2018年6月25日 23時