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46話 ページ47

「ファーストキスが零で良かったと思ってる
私は貴方に大事にされてるんだなって思った
それに、貴方ぐらい芯の強い男なら 俺はお前の命の恩人なんだから今度は命の恩人である俺のために日本に命かけろ、ぐらい言ってもおかしくないんじゃない?

…不謹慎かもだけど零のあんな一面見れたのは嬉しかったよ、冗談抜きでね」


___でも



「でもね」

零が息を呑むのが分かった


「私が知ってる貴方は、日本や友のためなら必死になるけど1人の女に執着したり必死になったりするような男じゃない
……風見さんもそう
私なんかのせいで貴方の信念を崩す事はしたくないし、貴方の仕事も邪魔したくない
聡明な貴方なら分かるでしょう?」


私のせいで何かが変わってしまうのは嫌


「ゼロなら、私みたいなただの一般人に振り回されないでよ」

ばか、と付け足して零の顔を見れば
なんだかだいぶスッキリしているように見えた


「………そうだな、いつまでも一般人のお前に振り回されるのはプライドが許せない」


赤信号で車が停止した時、零に顎を掴まれた


「だが俺は完全にお前に惚れてしまったから、この気持ちを消すことは出来ない」


また唇に ちゅ、と今度は軽くキスを落とされる

………はぇ?


「どうにかしてお前を公安に引き入れたい
今回でお前の行動力が尋常じゃないことは十分に分かった それに」

___俺はお前の命の恩人だしな


ニヤリと笑ってそう告げられた
……コイツ、良いように人のセリフを奪いやがって

でもそれぐらいの方が降谷零らしいかな


「公安のエースはほんとお強いですねぇ」
「その公安のエースの事をかき乱したのはどこのどいつだ」
「ここの私です」
「はぁ……公安に引き入れた暁には立派な社畜に育ててやるからな」
「大学のレポートやら調べ物やらで四徹余裕だったんでどうぞじっくり育ててください」

フン、と鼻で笑えば唖然とされた
降谷零の顎はちゃんと活動しているのだろうか、口あきっぱなしなんだけど

「四徹余裕なのか…若さの差なのか…?」
「…四徹目は流石にテンションハイだけどね」

ふふ、と笑って周りを見れば見慣れた景色で、
その後数分でマンションにたどり着いた


「零、何度も言うようだけど今日は本当にありがとう」
「気にするな、むしろ俺の方こそ…
……あぁ、あと 明日朝から事情聴取を受けることになると思う、風見が迎えに来るはずだ」
「分かった ……零、おやすみ」
「あぁ、おやすみ」

47話→←45話 降谷side



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レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました!!面白かったです!零君が超カッコいいのでキュンキュンしてます! (2018年10月19日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あちぇるんるん(プロフ) - kamiさん» 関西の方の方便で そうですか の意味ですね! 北海道には何も関係ありません…笑 (2018年6月17日 13時) (レス) id: d385e648a6 (このIDを非表示/違反報告)
kami(プロフ) - さいでっかって、方言ですか? (2018年6月17日 12時) (レス) id: ee89c5b5ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちぇるんるん | 作成日時:2018年6月4日 23時

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