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10話 キッドside ページ11

俺は今美しい女性にメイクの手直しをしてもらっている、いや、どういう状況だよ


「そのまま気づかなかったら1発でキッドキラー君に見つかってたのよ、不用心すぎるわ」


ブツブツと文句を言いつつ丁寧な作業をしてくれている、一体誰なんだ…?

そう不思議に思っていたらその答えがすぐに帰ってきた


「私は冬城Aと言います
急に声かけちゃってゴメンね、黒羽くん」


_____なんでそれを、


「私はねー、この世界の人達のことをみんなよりも少しよく知ってるから
でも敵とかそんなんじゃない、むしろ真逆
というか私はキッド様が一番好きだから
………よし、出来た」


鏡に映ったのは少し赤い顔と綺麗になった俺の顔

「どうやらお嬢さんは私の協力者になってくれるようですね」

「私はキッドキラー君よりも貴方推しですからね」

「こんなにお美しい女性に好かれているなんて光栄ですよ、わざわざ化粧を手直しして下さってありがとうございます」

「キザな貴方も好きだけど生意気なのも好きなんだけどな」


ホイホイ好きという言葉が俺に浴びせさせられる、
流石に照れるけどそこはお得意のポーカーフェイスでカバーするしかない


「では今日はAさんに特別なプレゼントをして差し上げましょうかね」

「そんな余裕ないんじゃないの、探偵にも組織にも追われてて」


思わず頬が引き攣る


「なんか見てたらそんな感じがしたの
手伝えることがあればお手伝い致しますからね、天下の大怪盗様」


微笑まれればいとも簡単に奪われる心

やられっぱなしは俺のプライドが許さない


「お嬢様こそ、何か困ったことがあればいつでも私にお申し付けください」

「じゃあ後でキッドの姿で会いたいかな、…ほんとに会ってみたかったの」


ほんのりまた顔を赤く染めて微笑むAさん
やばい可愛い

「分かりました それでは後ほどお会いしましょうか」

トイレを出ようとしたらまた声が掛かる

「ある程度の所まで見送りますよ、なんかやばそうですし」


開ければ扉の側にいつの日か見た気がする銃を持ってたやばい男


「A、化粧直しをそんなところでやるとは最近の女性はそういうものなのか?」

何か怒ってね?
Aさんも顔引き攣りまくりだし…

「あ、あのぅ…」
「多目的トイレの方が広々使えるって私が言い出したのよ、ごめんなさいね
でも助かったわ、ありがとうね、本当に」
「いえいえ、全然お気になさらず!
化粧が崩れるなんて致命傷ですから!」

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レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました!!面白かったです!零君が超カッコいいのでキュンキュンしてます! (2018年10月19日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あちぇるんるん(プロフ) - kamiさん» 関西の方の方便で そうですか の意味ですね! 北海道には何も関係ありません…笑 (2018年6月17日 13時) (レス) id: d385e648a6 (このIDを非表示/違反報告)
kami(プロフ) - さいでっかって、方言ですか? (2018年6月17日 12時) (レス) id: ee89c5b5ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちぇるんるん | 作成日時:2018年6月4日 23時

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